【ジョジョ】女軍人さん【二部】

女軍人さん１６ ページ18

早朝。



『ん……。』

まだ早いと感じるこの時間帯。時刻は５時。
Aはモゾモゾと布団の中で動く。起きる時間だ。起きて朝のランニングと訓練が待っている。さっさと起きようと思うと、いつもより身体が怠い。

しかもベットも狭い。硬い。枕が、硬い。



『う、ぅん…あ''？！…………そう、か。そうだった。』




自分の横には素っ裸の恋人。ついでに言うと自分も素っ裸である。何とも言えない匂いと、脱ぎ散らかした服が床に落ちているではないか。

なんだか腰が痛い。とても、とても痛い。腰痛だ。歳のせいではない。察して欲しいところである。




(わ、私は、ルドルと、あぁあぁぁあ！！もぅ！！！)




思わず顔に熱が帯び、恥ずかしく片手で顔を覆う。









(いや、別に恋人同士だしな。変なことじゃあないし、その、やってしまうのは、うん。まぁ、うん。

それに、今回が初めてって訳じゃあないだろ！確りしろ！アーレンス・A少佐！お前は強い女だろ！こんな事で動揺してどうする！！


し、しかも、私達は結婚もするんだ。そうなればだ、こんなこと毎日のように…ん、え。

ま、毎日、え…。いやいやいやいや、待て待て待て、落ち着け、落ち着くんだ！！

別に毎日って訳じゃあないだろ！

いや、こいつ結構がめつい……。



こんな、破廉恥な、はれんち……

うわぁぁぁぁぁぁあ！！！！！









………………あぁ、シャワー浴びて、ランニング行こう。)







考えることを放棄した。

彼女は無心になり、シュトロハイムを起こさないようにベットから降りて備え付けのシャワールームに向かった。





＊






『ふぅ……。』

キュッと蛇口を捻ると緩いお湯が流れ出る。それを全身で浴びて軽く汚れを落とした。

彼女の漆黒の黒髪はしっとりと濡れる。その水は彼女の身体の汚れも流しつつ排水口に流れて行った。

暖かいお湯に、思わずため息が出る。気持ちがいい。疲れが出て行く。


そんなシャワーも程々に、彼女は１０分で終わらせてシャワールームから出てしまった。






髪の毛を団子に結い、服を訓練用の軍服に着替え早々と自室から出て行った。






『…いって、きます。』


ちゅ…。

眠っているシュトロハイムにキスをしてから
















(…朝からこんなデレが見られるとは……！！俺のフィアンセは世界一ィィイ！！！！)





ちゃっかり起きていたのでした。

ちゃんちゃん


*

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