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JS「君になりたかった。僕が君なら良かったのに…そしたら僕はこんなに惨めにならなかった。なんで？なんで…なんで俺じゃないんだよ」
どうしようもない自分が心底嫌いだった。
君に嫉妬する自分を飲み込んで、善人面をする自分も大嫌いだった。
そんな僕を哀れみもせず、全て包む笑顔で見つめる君の目が怖くて大嫌いだった。
靴に砂が入るのも構わず、歩いて歩いて君との開いた距離を埋めても一向に君には近づけない。
JS「…限界なんだよ、自分が惨めで死んでしまいそうだから。ジョンハンになりたい。Aちゃんになりたい。自分で戦える力が欲しい。もう独りはもう嫌だ……」
情けなく砂を濡らす雫を見て、あぁ…久しぶりに泣いたな、なんて考えた。
『独りじゃないじゃん、ジョンハンもスンチョルさんも居る。何が独りなの？』
JS「置いて行かれるんだよ。ジョンハンもスンチョルも俺より先を歩いてる。本当は2人に俺の力が要らない事くらい気づいてる。じゃあ俺はどこを向いて歩けばいい？」
泣きじゃくる僕の頭をペシっと叩いた後、彼女は僕と同じ目線にしゃがみ込んで真っ直ぐ僕の目を見た。
相変わらず何を考えてるのか分からないのに温かい眼差しに写る自分は酷く滑稽なのに、それさえも包み込むように笑った。
『視野を狭くし過ぎ、ジョンハンにはスンチョルさんもジスさんも必要でしょ。要らないわけない。自分で自分を追い込むのはもう辞めなよ』
JS「…でももし2人に要らないって言われたら？いつか言われたらどうすればいい？」
『言われないけど、万が一そうなったとしても私はジスが必要だからそれでいいじゃん。どこ向いて歩けばいいか分からなくなっても大丈夫。間違えそうになったら私が手を引いてあげる』
なんの根拠もない、なんの信憑性もない彼女の言葉をいつもの僕なら鼻で笑うはずなのに。
それなのに今はただ彼女に縋ってしまいたくなる。背中をポンポンと叩く小さな手に、全てを任せた。
JS「A」
『ん？』
JS「ありがとう…あと…………これからよろしく」
君になら全てを見せていいや。
僕の心の中も、何もかも全部この子になら見せていいや。
きっと全部笑顔で受け止めてくれちゃうんだろうから。
『やっとジスの本当の笑顔見れたから今日はラッキーデイだ』
ジョンハン、少しだけごめんね
Aの手の甲をそっと持ち上げて、これからの忠誠と信頼の意味を込めて音が鳴るよう、キスを落とした。
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すい(プロフ) - ワバー手練でさん» お返事遅くなってしまいましたごめんなさい！そう言っていただけて嬉しいです(泣)ありがとうございます(；；) (2022年10月11日 14時) (
レス) id: 153a5cc26b (このIDを非表示/違反報告)
ワバー手練で(プロフ) - 読み入っちゃって一気に読んじゃいました＞ ̫＜ 本当に面白いですㅠ-ㅠ (2022年8月19日 22時) (レス) @page39 id: 39c16bc362 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - apricot384さん» お待たせ致しました(泣)待っていてくださりありがとうございます！またよろしくお願いします！(^^) (2022年5月20日 18時) (レス) @page30 id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
apricot384(プロフ) - 再開ありがとうございます！おかえりなさい꙳★*ﾟ楽しんで読ましていただきます。無理せずでいいので更新よろしくお願いします！ (2022年5月10日 22時) (レス) id: 5c0405314d (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - apricot384さん» コメントありがとうございます！そんなに楽しみにしてくださってありがとうございます(^^)♡励みになります！頑張ります！ (2022年2月26日 0時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すい
| 作者ホームページ：http://twitter.com/sui_no_heya
作成日時：2021年9月10日 22時
