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『愛してるって言葉じゃ足りないくらい』
JH「…もっと言って」
『愛してる』
JH「俺の名前呼んで」
『愛してる、ハニ』
足りない。
こんな陳腐な表現じゃ足りないよ。
ハニの頬を伝って流れ落ちてくる雫一滴さえも愛おしくて、苦しくて、また私も泣いてしまいそうになるんだから。
イカれてる
こんな感情、おかしい事くらい分かってる。
ハニがここまで私に依存してる事がおかしいのもそんなの分かってる。
もう戻れないことも、これ以上進めないことも。
私達にはもう、堕ちていく道しか残されてない事も全部分かってる。
JH「A」
『ん？』
JH「お前は俺のモノだよ」
首元をなぞる指先に身体が熱くなる。
息継ぎも出来ないくらい重なる唇も、止まらない涙も、それでも加速する天使への愛だって全部飲み込んで私のものにしてしまいたい。
深く深く、もっと。
求めても足りなくて、貴方に求められると嬉しくて仕方ないんだよ。
あぁ、息もできないくらい君に溺れたい
酸素が足りなくて朦朧とする意識の中でも、壊れそうなくらい愛おしいその姿を目に入れてしまいたいよ。
熱と共に奥深くに宿してる得体の知れない感情を含んだ瞳に見つめられると身体中に電気が走ったように痺れる。
まるで彼を繋ぎ止めたい気持ちを体現したように繋がる銀の糸は酷く滑稽なのに色っぽい。
一気に取り込んだ酸素に苦しくなる。
交わる吐息をどこか他人事に見つめながら、ほんの少し笑ってみせる。
JH「…もっと俺のこと求めて、縛り付けてよ」
『もう充分縛ってるよ。ハニが私に依存してる時点で私はハニを遠ざけてあげなきゃいけないのも分かった上で私はしないんだよ』
どう、最低でしょ？なんて自嘲気味に告げた。
それくらい貴方が必要なんだよ、私には。
離れさせない。
離れたくない。
離れていかないで。
JH「うん、嬉しい…」
私の最低な告白に、ハニは怒るどころかそれはそれは幸せそうに微笑んだ。
涙なんか乾ききって、唇に冷たさが戻る。
風は何もかも持って行ってしまう。
今ならまだ間に合うかな？
もう手遅れなのかな。
普通に好きと言い合うだけの純粋な恋仲にはなれない。
JH「苦しい。好きすぎて、もう苦しい」
『うん』
JH「傍に居て。離れないで。ずっと…」
カプッなんて音が響いた瞬間、チクリと広がる痛み。
優しく、でも跡が残るくらいの力で私の首元に噛み付いたハニの髪を優しく撫でると、ほんの少しだけ満たされた気分になった。
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すい(プロフ) - ワバー手練でさん» お返事遅くなってしまいましたごめんなさい！そう言っていただけて嬉しいです(泣)ありがとうございます(；；) (2022年10月11日 14時) (
レス) id: 153a5cc26b (このIDを非表示/違反報告)
ワバー手練で(プロフ) - 読み入っちゃって一気に読んじゃいました＞ ̫＜ 本当に面白いですㅠ-ㅠ (2022年8月19日 22時) (レス) @page39 id: 39c16bc362 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - apricot384さん» お待たせ致しました(泣)待っていてくださりありがとうございます！またよろしくお願いします！(^^) (2022年5月20日 18時) (レス) @page30 id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
apricot384(プロフ) - 再開ありがとうございます！おかえりなさい꙳★*ﾟ楽しんで読ましていただきます。無理せずでいいので更新よろしくお願いします！ (2022年5月10日 22時) (レス) id: 5c0405314d (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - apricot384さん» コメントありがとうございます！そんなに楽しみにしてくださってありがとうございます(^^)♡励みになります！頑張ります！ (2022年2月26日 0時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すい
| 作者ホームページ：http://twitter.com/sui_no_heya
作成日時：2021年9月10日 22時
