光を帯びて(side Jeonghan) ページ4
闇が続く世界の中
何も信じられない
何も感じない
何をどうすればいいのか分からない
道行く人間が全て同じに見える
何でもない顔をしてその心の中は黒いドロドロとした汚い感情で満ちてる
そんな奴らに混じって生きてる俺は更に汚い
汚くて汚くて仕方ない
JH「お前を汚しそうで怖い」
何よりも純粋でこの世界に似合わないほど白くて清いそんな彼女を黒く染めてしまうかもしれない恐怖
『ハニは汚れてない』
ひた隠しの感情に寄り添うようにAは俺の手を優しく包み込んだ。
確かに温かくて安心するその温もりにまた涙が溢れる。
もう良いのかもしれない。
たとえ一時でもいい。
JH「ねぇA」
『ん？』
夜の空気は人が居ないからか澄んでいる。
月明かりが眩しいこんな日は、いつもなら尚更自分が嫌になるのに今日はそうならない。
それもきっと今隣にAが居るから。
JH「いつか……俺の覚悟が出来た時に聞いて欲しい話がある」
Aが居なくても生きていけるようになったら
温かいAの温もりが無くても全てを諦められるようになったら
俺が独りになる覚悟が出来たら
『ハニの話ならなんでも聞く』
少し驚いた表情を見せたあと、目を細めて笑うA。
底なしの優しさと明るさと純粋さ。
繋がれた手を放せる日は来るのだろうか。
俺はその時、笑って「さよなら」と言えるだろうか。
JH「…うん」
いつか絶対身を引くから。
今日そうしようとしたように、Aから手を離して幸せを祈るから。
絶対そうするから、だから…
『ハニ！見て、猫だよ猫！』
今は少しだけ、少しだけでいいからAに溺れたい。
優しさを含んだその温もりに包まれていたい。
JH「黒猫だ」
『わっ可愛い…！おいでおいで〜』
無邪気に猫に笑いかける後ろ姿を愛おしく思う。
サラリと髪を撫でてみるが、特に気にもせずに猫を誘き寄せようと必死になってるA。
JH「猫好きだっけ、A」
『うん。しかもこの子の目、ハニに似てる。あ、おいで！』
そんな事を言われたのは初めてで驚いていると、そっと黒猫を持ち上げて俺に見せるA。
『ね？』
イマイチピンと来ないけど、黒猫の瞳は月明かりのせいで金色のようにキラキラと輝いていた。
どこか寂しそうに
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すい(プロフ) - ワバー手練でさん» お返事遅くなってしまいましたごめんなさい！そう言っていただけて嬉しいです(泣)ありがとうございます(；；) (2022年10月11日 14時) (
レス) id: 153a5cc26b (このIDを非表示/違反報告)
ワバー手練で(プロフ) - 読み入っちゃって一気に読んじゃいました＞ ̫＜ 本当に面白いですㅠ-ㅠ (2022年8月19日 22時) (レス) @page39 id: 39c16bc362 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - apricot384さん» お待たせ致しました(泣)待っていてくださりありがとうございます！またよろしくお願いします！(^^) (2022年5月20日 18時) (レス) @page30 id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
apricot384(プロフ) - 再開ありがとうございます！おかえりなさい꙳★*ﾟ楽しんで読ましていただきます。無理せずでいいので更新よろしくお願いします！ (2022年5月10日 22時) (レス) id: 5c0405314d (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - apricot384さん» コメントありがとうございます！そんなに楽しみにしてくださってありがとうございます(^^)♡励みになります！頑張ります！ (2022年2月26日 0時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すい
| 作者ホームページ：http://twitter.com/sui_no_heya
作成日時：2021年9月10日 22時
