決心は君に ページ22
WN「えっと…」
『…ごめん、突然。すぐ帰るから…』
踵を返してドアノブに手を掛けた時、ハニの顔が浮かんだ。
このまま気まずい空気で帰っても私はまたモヤモヤするだけだ。
ハニはきっと複雑な気持ちを押し殺して背中を押してくれたのに。
ハニの優しさに甘えて
私は何回ハニを傷つけるつもりだろう。
私は…
『ごめん、やっぱり私帰らない。ウォヌと話し合いたいから』
WN「…うん、俺も謝りたいから…とりあえずそこ座って」
『ありがとう』
何度も来たことあるウォヌの家なのに妙に緊張してしまう。
ソファーに座ると手渡されるのはオレンジジュースの上にバニラアイスが乗せられたフロートだった。
『フロートだ』
WN「覚えてる？中3の夏休みにいつものカフェで珍しく2人でフロートを頼んだ日のこと」
薄ら覚えてる。何を頼んだかまでは覚えてないけど、ウォヌが確か私と居るのは気遣ってじゃないって言ってくれた日だった気がする。
上辺の友達しか出来なくていつも1人だと思ってた私が救われた瞬間だった。
『覚えてる。ウォヌのこと親友だって認識した日』
WN「うん。俺はAの隣にずっと居たいなって思うようになった日」
机を挟んで切なそうに笑うウォヌに胸が傷んだ。
こんな顔をさせているのは私なんだ。そう思ったら苦しくてギュッと唇を噛んだ。
『ウォヌ…私、全然ウォヌの気持ちに気づかなくてごめん』
WN「謝らないで。気持ちに気づいたのも実はあの瞬間だし。俺は肩書きなんてどうでもいいから、ただAの隣にいたかった。アイツが彼氏になっても俺がAの隣に居るのは当たり前でこれから先も変わらないって思ってた」
コースターに流れる雫が涙に見えて仕方ない。
どうしようもない。正解が分からない私は一体どうすればいいんだろう。
WN「前言ったじゃん？ずっと昔、俺が周りに溶け込めない時にいつも話し掛けてくれたのがAだったって」
『うん』
WN「あの時から俺はAがヒーローに見えて、Aの隣に居る事に固執したんだと思う。小さい時は肩書きなんて要らなかった。でも成長したらAの隣に居るためには肩書きが必要なんだなって思った。でもその時にはもう、Aの隣にはアイツが居たから」
忙しなく動いてるウォヌの指。
負けじと私の視線もチラチラと動いてしまう。
緊張が走るこの空気感は何度経験しても落ち着かない。
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すい(プロフ) - ワバー手練でさん» お返事遅くなってしまいましたごめんなさい！そう言っていただけて嬉しいです(泣)ありがとうございます(；；) (2022年10月11日 14時) (
レス) id: 153a5cc26b (このIDを非表示/違反報告)
ワバー手練で(プロフ) - 読み入っちゃって一気に読んじゃいました＞ ̫＜ 本当に面白いですㅠ-ㅠ (2022年8月19日 22時) (レス) @page39 id: 39c16bc362 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - apricot384さん» お待たせ致しました(泣)待っていてくださりありがとうございます！またよろしくお願いします！(^^) (2022年5月20日 18時) (レス) @page30 id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
apricot384(プロフ) - 再開ありがとうございます！おかえりなさい꙳★*ﾟ楽しんで読ましていただきます。無理せずでいいので更新よろしくお願いします！ (2022年5月10日 22時) (レス) id: 5c0405314d (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - apricot384さん» コメントありがとうございます！そんなに楽しみにしてくださってありがとうございます(^^)♡励みになります！頑張ります！ (2022年2月26日 0時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すい
| 作者ホームページ：http://twitter.com/sui_no_heya
作成日時：2021年9月10日 22時
