いつだって(side Wonwoo) ページ18
思えばいつだって、Aの隣は俺だった。
後先考えずに売られた喧嘩を買ってボロボロになって泣いてるAを隣で慰めた。
俺の作文がコンクールで入賞した日に、Aは俺の横で誰よりも喜んでくれた。
秘密で世話してた捨て猫が居なくなった日、泣いてる俺の手を引っ張って一緒に探してくれた。
『ウォヌはモテるからいいよね』
WN「でも俺友達少ないよ」
『でも作ろうと思えば作れるでしょ？私は人見知りだからウォヌしか気許せる人いないもん』
高校受験目前にそんな話をしたっけ。
いつも通りの近所の古びたカフェで、いつもとは違うフロートなんて2人とも頼んでみて。
いつもらしくない会話をした。
『ウォヌも人見知りするけど、根は優しいし面白いからさ。友達少ないのはいつも私が1人なの気遣って一緒に居てくれるからだよ』
アイスが少しづつ溶けて、さくらんぼが静かに沈んだ。
コップに着く水滴は限界を迎えるかのように1粒また1粒と流れていく。
時の流れのようにそれは遅いようで速くて、こちらの感覚がおかしくなりそうだった。
WN「気遣って一緒にいるんじゃないよ。俺もAと居るのが1番居心地いいから」
気づきそうな気持ちに蓋をした。
きっとこれは気づいちゃいけない。気づいたら全てが崩れる気がした。
いつだってAの隣は俺で、俺の隣はAだから。
それだけは絶対失いたくないから。
『じゃあ幼なじみ兼親友だ。いいね、こういう関係も』
嬉しそうに微笑むAに頷いて返したっけ。
きっと俺はAの近くを死守したかったんだと思う。
立ち位置の名前は関係ない。隣にさえ居れればそれで良かった。
『ウォヌに彼女できたら私さらに引きこもりになるなぁ…彼女できたら紹介してね』
WN「しばらく作る気ないから安心していいよ」
『うわ〜モテる男の言うことは違うね〜』
茶化しながらケラケラと楽しそうにしているAを見るのは気分が良かった。
俺が楽しいように、きっとAも楽しかった。
WN「Aは？好きな奴とかいるの？」
『好きとかそういうのよく分かんないし私も多分成人するまで本当に何も無いと思う』
そんな言葉に安心して、高校が離れても今までの関係性は何も変わらずこれからもAの隣はずっと俺だと思ってた。
だから驚いた。
Aの家の中に入っていく綺麗な顔の金髪の男を見た時、心臓が止まったようなそのくらいの衝撃が走った。
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すい(プロフ) - ワバー手練でさん» お返事遅くなってしまいましたごめんなさい！そう言っていただけて嬉しいです(泣)ありがとうございます(；；) (2022年10月11日 14時) (
レス) id: 153a5cc26b (このIDを非表示/違反報告)
ワバー手練で(プロフ) - 読み入っちゃって一気に読んじゃいました＞ ̫＜ 本当に面白いですㅠ-ㅠ (2022年8月19日 22時) (レス) @page39 id: 39c16bc362 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - apricot384さん» お待たせ致しました(泣)待っていてくださりありがとうございます！またよろしくお願いします！(^^) (2022年5月20日 18時) (レス) @page30 id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
apricot384(プロフ) - 再開ありがとうございます！おかえりなさい꙳★*ﾟ楽しんで読ましていただきます。無理せずでいいので更新よろしくお願いします！ (2022年5月10日 22時) (レス) id: 5c0405314d (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - apricot384さん» コメントありがとうございます！そんなに楽しみにしてくださってありがとうございます(^^)♡励みになります！頑張ります！ (2022年2月26日 0時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すい
| 作者ホームページ：http://twitter.com/sui_no_heya
作成日時：2021年9月10日 22時
