涙の光 ページ14
秘密基地に着いた途端、手を引かれて連れて行かれるのはあの星空が綺麗に見える場所。
2人で並んで座ると、ハニも何となくいつもより緊張している様子だった。
ジョシュアさんに話した内容と同じことをポツポツと話す。
ハニは最初こそ目を見開いていたけど、途中からは俯きながら一応たまに頷いて聞いてくれた。
JH「…で？」
『え？』
JH「俺より先に告られたら付き合ってた…？」
『……え、そこ！？』
いやいや、私が言うのもおかしいが一応付き合ってる身としてはそこより気になる点があるはずなんだけど…
ポカンとしている私にズイっとむくれた顔を近づけて来るハニに、驚いて後退りしようとしたけどさせまいと彼はガッチリ私の顔面を両手で固定した。
『私が言うのもおかしいけどキスされたんだよ…？怒らないの？』
JH「本当はアイツのこと殴りに行きたいけど、そんな事したらA泣くじゃん。どうせ今日ジスに相談してたのもこの事なんだろ」
頬に触れる手は驚くほど冷たくて震えてる。
その内唇も震え出すハニ。手を伸ばそうとした途端、大きな瞳から雫がポタポタと流れ落ちた。
JH「やだ…すっごいやだ。本当はAの記憶からアイツが消えればいいのにって思ってる…消してよ、消して…」
どうしよう、私が泣かせてしまったんだ。
私があの時ちゃんとウォヌを警戒してなかったから。
ウォヌの気持ちにちゃんと気づかなかったから。
自分の中で「私達はそんな風にはならない」って決め付けてたから。ウォヌの気持ちなんか考えずに。
結果、ウォヌだけじゃなくてハニも傷つけた。
『ごめんなさい』
泣く資格なんてない。
許されないかもしれない。
でも今は謝るしか方法が分からない。
JH「…それは何に対してのごめん？」
『ハニのこと傷つけた。私の不注意で』
JH「…A」
無理やり顔を上げられて、合う視線。
座ってる私と膝立ちで私を見下ろすハニ。私達の間には決して穏やかとは言えない空気が広がっていた。
JH「俺のこと好き？」
『好き。でもハニが望むなら私は別れ…』
JH「じゃあもうアイツと2人きりで会わないで」
頬を撫でる手に力が入ったのが分かった。
涙のせいか瞳がいつもよりキラキラしてるのに、ハニの目には光なんて無かった。
『分かった。もう2人きりにならない』
JH「…約束」
頷く私に覆い被さるように抱きしめるハニはやっぱり、寒くもない中震えていた。
そんな彼を抱きしめ返す資格は私にあるのだろうか
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すい(プロフ) - ワバー手練でさん» お返事遅くなってしまいましたごめんなさい！そう言っていただけて嬉しいです(泣)ありがとうございます(；；) (2022年10月11日 14時) (
レス) id: 153a5cc26b (このIDを非表示/違反報告)
ワバー手練で(プロフ) - 読み入っちゃって一気に読んじゃいました＞ ̫＜ 本当に面白いですㅠ-ㅠ (2022年8月19日 22時) (レス) @page39 id: 39c16bc362 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - apricot384さん» お待たせ致しました(泣)待っていてくださりありがとうございます！またよろしくお願いします！(^^) (2022年5月20日 18時) (レス) @page30 id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
apricot384(プロフ) - 再開ありがとうございます！おかえりなさい꙳★*ﾟ楽しんで読ましていただきます。無理せずでいいので更新よろしくお願いします！ (2022年5月10日 22時) (レス) id: 5c0405314d (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - apricot384さん» コメントありがとうございます！そんなに楽しみにしてくださってありがとうございます(^^)♡励みになります！頑張ります！ (2022年2月26日 0時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すい
| 作者ホームページ：http://twitter.com/sui_no_heya
作成日時：2021年9月10日 22時
