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ページ12

『どうして私の名前…』


「調べさせてもらったの。あなたのお名前、お家、生まれも育ちも。ご両親も、交友関係も全て」


『えっと…あなたは…』


「私はシウン。ユン・シウン」


こんな方と私は知り合いになった覚えは無いし、何より不気味な空気を纏う目の前の美女が怖くて一歩後ろに下がると、シウンさんは人形のように取って付けたような笑顔を向けた。


シウン「今日は良い天気ね、どう?あなたは雨が好き?」


『……どちらかと言うと苦手です』


シウン「そう。じゃあ、貴方の恋人は?」


『え?』


シウン「貴方の恋人は雨は好き?嫌い?」


無遠慮にそう聞いてくるシウンさんは、何を思ったのか傘を捨て近づいてくる。
異様な雰囲気が近づいてくる。無意識に震える膝には情けなく、力が入らなくて足の力が抜けてしまいそうだ。


『何言ってるんですか。って言うかあなた本当に誰ですか。私の恋人って……』


シウン「貴方の恋人でしょ?ユン・ジョンハン。私の人生史上、最大の汚点


有り得ないほど細くて冷たい手が私の頬を撫で、視線だけで射殺してしまいそうな目が私を捉えた。
虚ろなのに、確かに私を視る真っ黒な目に意識が持って行かれてしまいそうだ。

あぁ、私この目を知っている。
幾度となく私はこの目を見て、そして見られて来た。
光も全て吸収して呑み込んでしまいそうな真っ黒な瞳に、私は何度も溺れて愛して、その目に映る自身の姿さえ愛おしく感じてしまったんだ。


手から抜け落ちた傘が無慈悲にパシャリと音を立ててコンクリートに落ちた。
震える私の体とは反対に、目の前の彼女は雨に濡れて妖艶に微笑んでいる。
それはそれは嬉しそうに笑って、まるで愛おしいものを見るかのような眼差しで



私の頬を何の躊躇もなく引っ掻いた。



꒰ঌ‪••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••໒꒱

※ここから重い展開が続くと思われますが、登場人物も何もかも全て作者の偽造です。
過激表現を度々使用してしまう点もあります。あまりに多ければフラグを使用しますが、今のところは付けないように書いていきたいと考えているので、自衛の御協力よろしくお願いいたします。

・→←女神か悪魔か



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うい(プロフ) - 更新待ってます、! (4月11日 22時) (レス) id: b4144fdbab (このIDを非表示/違反報告)
犬こそ正義(プロフ) - ↓癒し係〜のお話です! (4月11日 20時) (レス) @page17 id: 3d5654d2e4 (このIDを非表示/違反報告)
犬こそ正義(プロフ) - 作品一気読みしてます!!家政婦の話、続き読みたいのでぜひパスワード教えてください。。😭 (4月11日 20時) (レス) id: 3d5654d2e4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆる(プロフ) - この作品の世界観が私は大好きです!更新お待ちしております! (4月3日 21時) (レス) id: 2f9e5d75fb (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - ソヒさん» コメントありがとうございます^^夢小説というサイト?アプリ?は存じ上げず、この作品も占ツクでしか連載をしておりませんので恐らく違う方だと思います…֊ ̫ ֊՞ ՞ (3月20日 10時) (レス) id: 153a5cc26b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すい | 作者ホームページ:http://twitter.com/sui_no_heya  
作成日時:2023年5月2日 16時

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