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JN「何これ??ヌナーー、これって意図的にトイレ開かないようにしてるのー?」
扉の向こうからジュンオッパの声!
きゃーー!ありがとうコ〇ンくん!!
『ジュンオッパァァアア!助けて!出してーー!!』
バンバンッとどこぞのゴリラのように扉を力いっぱい叩く。
JN「え、どこからAの声してるの!?」
『トイレの中!助けてくれぇ!』
JN「えぇぇ!?」
ドアの前から、ガコンッやら、ドンッとか物騒な音するんだけど大丈夫だろうか。暫くして音が止むと、ゆっくりと扉が開かれる。
JN「大丈夫〜?」
『オッパァァァァ!!(泣)』
ジュンオッパが扉を開けてくれた。
その瞬間、安心から腰が抜けた。
JN「大丈夫!?どうしたの!?こんな所で…」
『トイレ掃除してて、気づいたらドア開かなくなった…死ぬかと思った…』
JN「…おかしい。トイレのドアの前にこれが…」
ジュンオッパの指さす方を見ると、壊れた椅子や大きいスピーカー?とかとりあえず大きな荷物達。
…どういうこと?
JN「…ジアだよね。はぁ…無事でよかった」
ジュンオッパが私を抱きしめる。
その手は震えてて、なんだか胸が痛くなる。
『ご、ごめん!もっと気をつければ良かった』
ジュンオッパの背中に手を回し、あやすようにポンポンと背中を叩く。
ん?何で私が慰める側?
JN「…ねぇA、やっぱり一緒に練習行こうよ。僕心配だよ…」
優しいな、この人は。
でもこの優しさに甘えてばかりじゃダメなんだよ。
『ううん、それは嫌だ。気持ちは嬉しいけど練習中はファンの人のために頑張ってよ。私のことは大丈夫だから。それに、私の仕事は家政婦だからね?』
家政婦が家事せずに雇い主に守ってもらうって前代未聞どころじゃない。
なんの為に居るのかよく分からないじゃん?
JN「…もう…誰も傷ついて欲しくないよ…」
『うん、そうだね。気をつける、だから大丈夫!ほら、私朝ご飯作ったから食べよう?今日は自信作だよ!』
ジュンオッパを無理やり立たせて、リビングへ連れて行く。
ドウヤラ泣いているらしいジュンオッパは涙が見えないように下を向いてる。
ありがとう、オッパ
私なんかの為に泣いてくれて。
私は大丈夫だよ。
握られている手を、思いを込めてギュッとさらに強く握った。
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続編へ移行します!
癒し係なんて冗談じゃない
で、またお会い出来ることを願います。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました(^^)
すい
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しらこ(プロフ) - はじめまして。面白くて一気に読んでしまいました!パスワードを教えていただきたいです (5月5日 23時) (レス) @page50 id: 017d61e151 (このIDを非表示/違反報告)
濵田妃奈乃(プロフ) - 初めまして!パスワード教えていただきたいです (5月3日 23時) (レス) id: 7d3d26ccae (このIDを非表示/違反報告)
ichi(プロフ) - 初めまして!パスワードを教えて頂きたいです。 (4月13日 9時) (レス) id: 19e2b404c4 (このIDを非表示/違反報告)
くく(プロフ) - はじめまして!パスワード教えていただきたいです! (4月13日 1時) (レス) id: 7ba68955da (このIDを非表示/違反報告)
犬こそ正義(プロフ) - パスワードぜひ教えてください🙇 (4月11日 19時) (レス) @page50 id: 3d5654d2e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すい | 作者ホームページ:http://twitter.com/sui_no_heya
作成日時:2020年1月9日 1時