38 ページ41
WN side
ホシとウジが明らかに元気がない。
いや、ウジのテンションが朝から高いことはほぼ無いに等しいけど、ホシは明らかにおかしい。
WN「…どしたの?めっちゃ元気無いじゃん」
HS「…んー」
JN「それ僕も思ってたー!あとさ、Aちゃん見かけないんだけど…どこ行ったんだろう?」
リビングの机の上には朝ご飯と、紙に”すいません。用事があるので出掛けます”とのメッセージ。
用事があるなら、朝ご飯作り置きしなくても良かったのに…
JN「出掛けてるのかぁ…あーあ、Aちゃんとお菓子食べようと思ったのに…」
DN「ヒョン、今日は撮影ですよ?お菓子は帰って来てからにしてください!」
流石しっかりマンネ。
ジュニのお菓子をすかさず取り上げ、準備をさせている。
HS「…はぁ…」
WN「…マジでどうしたの。そんなため息ばっかりつかれたら気になるんだけど」
ウジに関しては、椅子の上で顔を埋めながら体育座りをしているので表情は見えないが、いつもと雰囲気が違うことは分かる。
HS「…口に出したら…現実になりそうで怖い」
WN「ならない」
なんの根拠もなく言い切る。
いや、だって気になるし…
HS「俺さ、Aがここ出て行く瞬間にたまたま居合わせてさ…なんかA、めちゃくちゃ焦りながら出て行ったんだよ」
…だから何だ?って言いたいけど、既に泣きそうな奴相手にそれを言えるほど俺は鬼畜じゃない。
WN「急いでたんじゃないの?」
HS「”離して”って言われてさ…何だろう…Aがこのままどこかに消えて行きそうな気がしたの…嫌だ…」
落ち込むホシを励まそうとするが、言葉が出ない…
だって、それを聞いて正直俺も不安になったから。
思えば、今までの家政婦達もそうだった。
前日まで、どんなに避けられても力ない笑顔で笑ってたのに、次の日の朝には消えていた。
WZ「…アリンヌナ…」
Aが来る前の家政婦、アリンヌナもそうだった。最初はヒョン達からも愛されてて、俺たち弟達にも優しくしてくれて…
本当にいい人だった。でも、ジアの告発で全てが変わった。
ヒョン達も最初はアリンヌナを信じていた。それでも…ジアが毎日泣き付くから分からなくなるんだ。それでつい、皆騙されながらアリンヌナに強く当たってしまた。
そんなある日、夜中に目が覚めてリビングで水を飲みに行くと…
アリン「…うっ…うぅっ…」
泣きながら、アリンヌナは誰も食べなかったアリンヌナが作った夕食を片付けていた。
1764人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しらこ(プロフ) - はじめまして。面白くて一気に読んでしまいました!パスワードを教えていただきたいです (5月5日 23時) (レス) @page50 id: 017d61e151 (このIDを非表示/違反報告)
濵田妃奈乃(プロフ) - 初めまして!パスワード教えていただきたいです (5月3日 23時) (レス) id: 7d3d26ccae (このIDを非表示/違反報告)
ichi(プロフ) - 初めまして!パスワードを教えて頂きたいです。 (4月13日 9時) (レス) id: 19e2b404c4 (このIDを非表示/違反報告)
くく(プロフ) - はじめまして!パスワード教えていただきたいです! (4月13日 1時) (レス) id: 7ba68955da (このIDを非表示/違反報告)
犬こそ正義(プロフ) - パスワードぜひ教えてください🙇 (4月11日 19時) (レス) @page50 id: 3d5654d2e4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:すい | 作者ホームページ:http://twitter.com/sui_no_heya
作成日時:2020年1月9日 1時