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あれから、ジアさんが濡らした床を拭いて掃除して…
その間ジアさんは、もちろん何もしていない。ジアさんの部屋から謎の歓声が聞こえるので、大方何かのライブ映像でも見てるんだろう。
『…ふざけてる』
床を拭き終わり、お風呂場の掃除へ向かう。
『…汚たなっ!?』
いや、パッと見表面上は綺麗だけど、所々にカビの跡。それに、シャンプーの詰め替えた後の袋などがパンパンに詰められたゴミ箱。
『信じらんない…』
ジアさん、ちゃんと掃除してたの!?
スポンジを使って隅々まで掃除していく。
その内何故か楽しくなって来て、時間を忘れていた。
イヤフォンで音楽を聞きながらやっていたので、誰かが入って来たことに気づかなくて…
MG「一番風呂〜!」
『やっと終わったー!』
私が振り返ったのと同時に開くドア。
ここはお風呂場。すなわち、皆が入浴するために全裸で来る場。
MG「…ぇ『ぎゃぁぁあああああああああ!?!?』
後ろを振り返ると、大きい人が居た。視界に入ったのが上裸だったので、私の咄嗟の判断により下は見なかった。
しかし、生憎兄と父の上裸しか見たことない私はパニック状態。
『うっうわぁぁぁあああ!!!』
持っていた柄付きのお風呂掃除用のスポンジで、大きな人を叩いてしまった。
MG「ちょっ、待って待って!?お、落ち着い…あっ!!」
『ブヘッ…』
私を止めようとした大きな人が、勢いあまり滑って転けた。
腕を掴まれていた私も勿論道ずれで。
襲ってくるであろう痛みを堪えるように目を瞑るが、一向に襲ってこない。
その代わり、何かに包まれていた。
MG「…ってぇ…大丈夫?」
『……いっいやぁぁぁぁぁああああああっ!!』
目の前には胸板。しかも裸。
後頭部と背中を大きな手に包まれていて、つまり抱きしめられていて……
『もうお嫁に行けない…』
そのままキャパオーバーで私は鼻血を垂らしながら意識を手放した。
WZ「何だよ…は?」
MG「ちょっと待って!!ウジヒョン!違う!誤解!!誤解だってば!!そうだよね!?…って…え!?死んだ!?」
WZ「…ほぉ」
MG「本当にたまたまだよ!?俺は風呂に入ろうとしてて、そしたらこの子が…お願いだから、指鳴らすのやめてぇぇええ!!」
WZ「…話はあっちで聞くからとりあえずA離せ。あとパンツ履け!!!!」
MG「いっったぁ!!顔面にパンツ投げないでよ!!」
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しらこ(プロフ) - はじめまして。面白くて一気に読んでしまいました!パスワードを教えていただきたいです (5月5日 23時) (レス) @page50 id: 017d61e151 (このIDを非表示/違反報告)
濵田妃奈乃(プロフ) - 初めまして!パスワード教えていただきたいです (5月3日 23時) (レス) id: 7d3d26ccae (このIDを非表示/違反報告)
ichi(プロフ) - 初めまして!パスワードを教えて頂きたいです。 (4月13日 9時) (レス) id: 19e2b404c4 (このIDを非表示/違反報告)
くく(プロフ) - はじめまして!パスワード教えていただきたいです! (4月13日 1時) (レス) id: 7ba68955da (このIDを非表示/違反報告)
犬こそ正義(プロフ) - パスワードぜひ教えてください🙇 (4月11日 19時) (レス) @page50 id: 3d5654d2e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すい | 作者ホームページ:http://twitter.com/sui_no_heya
作成日時:2020年1月9日 1時