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WN side
長時間撮影がやっと終わったかと思いきや、明後日のステージに向けて2時間ほど仮眠をとってから少しだけ練習しようということになった。
本当は俺も寝たいけど、今は眠過ぎて逆に起きれない可能性しかないからいっそ起きてようと思って仮眠室を抜けて事務所の中をブラブラと歩く。
撮影後スタッフさん達もぱぱっと片付けをして各々帰って行ってたし、早朝のこの時間は誰とも会うことはないらしい。
眠気覚ましのコーヒーを喉に流し込み、また足を進めていると1つの部屋だけ電気がついていた。
消し忘れかな?と思い、そっと扉を開けてみる。
ガチャッ
WN「…あ」
中には、つい先程少しだけ話せた新しいメイクさんのペクさんが1人で何かをしていた。
『あ、お、おはようございます…あ、えっと…何か御用でしょうか』
焦ったようにノートから顔を上げるペクさんの目元にはうっすらと隈が出来ていた。
WN「あ、いや…電気付いてたから消し忘れかな?って思っただけ…邪魔してごめんなさい」
『紛らわしい時間に作業してすみません』
WN「いや続けて続けて」
焦って片付けようとするペクさんを制す。
もう一度ペコッとお辞儀をしてから、少し気まずそうにまた作業に戻ったペクさんの目の前の椅子に座る。
WN「皆寝て暇だからここに居ていい?」
『私は全然大丈夫ですけど…ウォヌさんは寝なくていいんですか?』
WN「うん、今寝たら起きれなくなりそうだし…よく徹夜でゲームすることあるから慣れてるし大丈夫」
ハマったゲームをやり込んで徹夜なんて割とよくあることだし、ましてや先程まで撮影でアドレナリン出まくってたから寝ないで過ごせる。
今ゲームは宿舎だし1人で暇つぶしは退屈だし目の前のペクさんに申し訳ないけど暇つぶしに付き合ってもらおう。
『少しでも寝た方がいいと思いますけど…』
WN「それはペクさんもでしょ?先スアヌナに早く寝なよって怒られてたじゃん」
少しからかってやろうとそう言うと、ペクさんはバツの悪そうな顔をする。
それが面白くてますますからかいたくなる。
『私はこれが終わったらいつでも寝れるので…ウォヌさんはこの後何かスケジュールあるんですよね?倒れますよ』
WN「心配してくれてるの?」
『………ウォヌさんってジョシュアさんに似てますね』
WN「…え、どういう事?www」
俺とシュアヒョンが?
本人は怒っているようにそう言うから可笑しくて堪らない。
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ソア - とっても面白いです。ありがとうございます (7月7日 6時) (レス) id: 5500a8d0d5 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - 麗さん» お返事が遅くなってごめんなさい…執筆が遅すぎて完結タグが付いてしまいましたが、まだ続きます(;;) (2022年7月13日 15時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
麗 - もう更新はされないのでしょうか、、 (2022年6月18日 17時) (レス) @page49 id: 7bfaeb6c17 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - koro39さん» 数ある作品から選んでいただき、ありがとうございます!続編に続きますのでまたよろしくお願いします!ありがとうございます(^^) (2022年4月6日 8時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - 千笑さん» 遅くなって申し訳ありません!そう言っていただけると本当に嬉しいです(;▽;)ありがとうございます、頑張ります! (2022年4月6日 7時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すい | 作者ホームページ:http://twitter.com/sui_no_heya
作成日時:2021年3月16日 23時