メイクヌナの助っ人【SEVENTEEN】

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スア side

マネ「新しいメイクの子、皆褒めてたよ」


スア「まぁ、今までが今までだったんでwww」


深刻な人不足で応募して来た人全てを受け入れてたら悲惨なことになったからなぁ…
当時は半人間不信でマネオッパにも心配掛けてしまったな…


マネ「全力で頑張って全力で間違えて全力で反省してる子って言ってた」


スア「あながち間違ってないですw」


そう言えばさっきもAは、監督に「こんなメイクはどうですか！？」ってメイクのイラストを描いて見せて辛辣なコメント貰って撃沈してたなwww

ネガティブな割に割と芯が強いからあの子はきっと大きくなるなぁ…


マネ「ジョンハンとかミンギュがさ、心配してたんだよ。ヌナがまた泣いてたらヒョンが慰めてあげて。俺じゃ頼りないからって」


冷たい人が紛れてたとしても、やっぱり私の職場は恵まれていると思う。
優しい子が多いこのグループも…


『監督！これどうですか！』


監督「…どれだ」


前方には、拘りが強くて業界では怖いと恐れられている監督に何度怒られてもめげずに提案をしているAがいた。


マネ「すげぇなぁあの子www」


しばらく監督がその絵を見た後に、スっと顔を上げた。
そろそろ止めに行こうかと足を進めた瞬間、鬼のような監督がふわりと微笑んだ。
見たことの無いその光景に周囲は息を呑む。


監督「名前は？」


『え？…あ…ペク・Aです！』


そう言うと監督はAの頭にポンッと手を置いた。
突然の事にAもポカンとしているが、それ以上に驚いている周り。


監督「それだけ強い意志があればお前は大きくなる」


『…へ？』


監督「そのデザインなら採用だな」ﾆｺｯ


『ほ、本当ですか…？』


監督「あぁ」


その言葉にAの目からはポタポタと涙がこぼれる。

あの鬼監督が…人を褒めた…


監督「もっと勉強しなさい。もっと吸収しなさい。俺にここまで怒られてもめげないお前はそれだけで才能に富んでいる」


『…っ…はい…』


その時、わぁっと周りから拍手が鳴る。


監督「ほら、分かったらさっさとスングァンのメイク変えなさい」


『はい！！』


と返事をした後、何故か私の所へ走ってくるA。


『オンニ、私多分これ再現出来ないから手伝って…』


やっぱり少し気弱らしいA。
それでも芯が強くて真っ直ぐなところが可愛くて仕方ない。


スア「もちろん」

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