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ウジさんが出て行った後、シーンとしたメイクルームに少し寂しさを覚えていると、今度はノックも無しに無遠慮にバンッと扉が開かれた。
ウジさんが忘れ物をしたのかと、特に振り返りもしなかったが開け放った本人はドカッと私の机の前の椅子に座った。
JH「…」
『あ…』
目の前で足を組んで座るのは、ジョンハンさんだった。
『あの、昨日運んでくれてありがとうございました。あと迷惑掛けてすみませんでした』
一応ちゃんと立って頭を下げる。
ジョンハンさんは「うん」とだけ言って、アイシャドウを不思議そうに見つめ出す。
JH「何やってんの」
『練習です』
JH「ふーん。メイク好き?」
『え?』
まさかジョンハンさんから会話を広げられるとは思ってなくて、間抜けな返事をする私にジョンハンさんはもう一度聞いた。
JH「メイク、好きなのかって」
『…あ、はい…でも男性にメイクするのはまだ慣れてなくて下手なので…練習を…』
JH「…あの…さ、昨日酷いこと言ってごめん」
……この人本当にジョンハンさん?
昨日のジョンハンさんと全然違う気がするんだけど…怖いなぁ、何か企んでるのかな。
『いえ…』
JH「ヌナに言われたんだよ。お前は良い奴だから仲良くしてやってって」
スアオンニ…
JH「勿論、ヌナのこと裏切るなら許さないけど…まぁ…お前をいじめたらヌナが悲しむから…うん…」
唇を突き出しながら不本意そうに謝るジョンハンさん。何だかその姿が小さい子供のようで面白い。
『なるほど』
JH「お前って人に対して怒らないの?」
『怒るけど、特段顔に出したりはしません』
そう言うと、ジョンハンさんは「信じらんねぇ…」と顔を顰めた。
そりゃ全員が全員アンタみたいに敵意丸出しにはしないだろうよ…
という言葉はグッと飲み込む。
JH「何それ、嫌なら嫌って言えばいいじゃん」
…皆が皆アンタみたいに強くない。
そう言って怒鳴ってやりたいけど、そんな度胸も勇気も無い。
こんな私は弱くて仕方ない。それは分かってるけど、今更強くなろうとも思わないし今の自分にそれなりに満足してる。
それをこの人にとやかく言われるのは嫌だ。
『そうですね』
JH「…スアヌナとは正反対だな」
そんなの分かってる。
オンニみたいに可愛くもないし綺麗でもない。
愛想良く誰とでも仲良くなれるような性格でもないし。
自分が一番分かってるんだから…
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さな - もう愛してます(?) (5月10日 14時) (
レス) id: 4b625cf863 (このIDを非表示/違反報告)
キア - マジで大好きです!応援してます! (5月10日 14時) (
レス) id: 4b625cf863 (このIDを非表示/違反報告)
ソア - とっても面白いです。ありがとうございます (2023年7月7日 6時) (
レス) id: 5500a8d0d5 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - 麗さん» お返事が遅くなってごめんなさい…執筆が遅すぎて完結タグが付いてしまいましたが、まだ続きます(;;) (2022年7月13日 15時) (
レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
麗 - もう更新はされないのでしょうか、、 (2022年6月18日 17時) (
レス) @page49 id: 7bfaeb6c17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すい
| 作者ホームページ:http://twitter.com/sui_no_heya
作成日時:2021年3月16日 23時


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