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SG side
今までのアシスタントとこの人は何か違う。
その理由の1つとして大きいのは、この人が何も話さないこと。
話し掛けてもワンテンポ遅れて返事をするか、聞き返してくる。
SG「あの…怒ってますか?」
昨日のことを怒ってるのかと思ってそう聞くと、ペクさんは驚いて『昨日…何かありましたっけ?』なんて言っている。
昨日色々言われたのに覚えてないの、この人?
SG「練習室で…」
『……あぁ、別に怒ってません。そう思わせてしまったならすみません』
そこからも特に会話をしようとせずにメイクを進めていくペクさん。
スアヌナのように速くはないけど、ヌナと同じくらい丁寧なメイク。
SG「ペクさんは何lineですか?」
『99です』
メイクが終わり、ビッシリ書き綴られたメモ帳やブラシなどをウエストポーチに入れていくペクさん。
SG「じゃ、じゃあタメで話してもいいですか!?僕の方が上だしいいよね??」
我ながら強引だと思う。
でも…なんか一生懸命で話してみたいなって思ったから…
『…どうぞ』
目を丸くしながらそう言うペクさん。
みるみる内に怪訝な顔になっていくのが面白すぎて思わず吹き出してしまう。
DN「あ、居た!A、目擦っちゃったから右目のアイシャドウ直してー!」
SG「A!?!?」
向こう側から走って来たチャニがあまりにも親しげにペクさんを呼ぶから驚いて声が出た。
ペクさんもさも当然かのように『私の下の名前です』なんて答える。
いやいやそこじゃない。
なんで!?いつの間に!?
『だから気をつけてって言ったのに…ここ座って、直すから。あ、スングァンさんは終わりました。お疲れ様でした』
DN「ごめん、無意識に擦っちゃった…あ、ヒョン。もうすぐボカチの全体撮影始めるって言ってましたよ」
SG「あぁ…うん…」
『チャニ、カラコンもあるんだから目擦っちゃダメだってば。痒くなったら目薬して』
チャニ…
え、なんでこの2人こんなに仲良いわけ?
どういう事?
DK「スングァナ〜、撮影始まるって!行こ!」
SG「あぁ…うん…」
腑に落ちない心を誤魔化すように、ドギョミヒョンと撮影に向かう。
「スングァナ〜どうした?表情硬いぞ〜」
SG「ごめんなさい!」
カメラマンさんや監督にも注意を受けてしまった。
いかんいかん、僕はプロなんだから!
目の前の撮影に集中しなきゃ…
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ソア - とっても面白いです。ありがとうございます (7月7日 6時) (レス) id: 5500a8d0d5 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - 麗さん» お返事が遅くなってごめんなさい…執筆が遅すぎて完結タグが付いてしまいましたが、まだ続きます(;;) (2022年7月13日 15時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
麗 - もう更新はされないのでしょうか、、 (2022年6月18日 17時) (レス) @page49 id: 7bfaeb6c17 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - koro39さん» 数ある作品から選んでいただき、ありがとうございます!続編に続きますのでまたよろしくお願いします!ありがとうございます(^^) (2022年4月6日 8時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - 千笑さん» 遅くなって申し訳ありません!そう言っていただけると本当に嬉しいです(;▽;)ありがとうございます、頑張ります! (2022年4月6日 7時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すい | 作者ホームページ:http://twitter.com/sui_no_heya
作成日時:2021年3月16日 23時