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JH「俺、人に興味無いんだよね」
『……なるほど』
急な人生相談だろうか？
まったりしているタイミングで突拍子もない事を口にするユンジョンハン。
JH「俺のこと誰かから聞いた？」
『…噂程度に』
2人で夕陽を見ながら話す。
視界が夕陽に溢れてるからだろうか、いつもより口が軽い気がする。
それとも相手がユンジョンハンだからだろうか。
JH「怖い？」
『そりゃ怖いよ、私にとって不良って未知だからね』
未知は怖い。
知らない物には誰だって少なからず恐怖心が湧いてしまうものだろう。
JH「不良嫌い？」
『不良の事を何も知らないから怖い。でも、アンタみたいな不良も居るんだね。全員喧嘩っぱやい怖い奴らばっかりだと思ってた』
そう言うと、オレンジだった視界が途端暗くなる。
その答えは明確で、目の前にユンジョンハンの顔が現れたから。
JH「じゃあ俺のこと好きになる？」
『…は？』
この人は一体何を言ってるんだろうか。
やっぱり不良は頭がおかしいのか？それとも飛び抜けてユンジョンハンが頭おかしいだけ？
脈絡無さすぎて流石に『は？』と声に出てしまった。
茶化そうと顔を上げたが私の口から言葉は出なかった。
夕陽で透けた金髪と整った顔はより儚く映り、あの何も写してないような目が…私には酷く妖艶に写った。
『綺麗…』
無意識に漏れた一言だった。
涙が出そうになりそうな程綺麗なんだ、この人は。
JH「…お前だけだよ、俺のことを綺麗なんて言う奴」
切なげに揺れる瞳に私の心も泣きたくなるんだ。
あぁ、嫌だ。
この瞳が…この人が苦手だ。
『アンタの顔綺麗だから他にも言ってる人いるよ』
JH「いない」
『アンタが知らないだけでしょ？あだ名が天使なんだし…』
そこまで言って口は止まる。
またあの細長い指が「それ以上喋るな」とでも言うように私の唇に乗った。
夏だというのにユンジョンハンの体温は底なしに低いらしい。
JH「…天使なんかじゃない」
そう言ってまた彼は微笑む。
先程見せたあどけない笑顔じゃなくて、それはそれは悲しそうに…
苦しげなその微笑みにこれ以上何も言及する気にもなれなくて流れる沈黙。
痛い…
この人の事何も知らないのに…
本当に苦手だ。
この人といると何かしてあげたくてなってしまう。
母性本能とはまた違う何かが私の中で芽生えるようで、本当に嫌なんだ。
『…私はアンタが苦手』
狂おしい程に
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あんぱんまん(プロフ) - 間違えて1番左の星を押してしまったことをお詫びします(இдஇ`｡) (2022年8月30日 9時) (
レス) @page49 id: 9d9411b7d4 (このIDを非表示/違反報告)
RINKA(プロフ) - こちらこそよろしくお願いします！ (2021年9月10日 22時) (レス) id: c21e96cbb4 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - RINKAさん» いつも読んでくださり、本当にありがとうございます！こちらこそ読んでいただき、本当にありがとうございます！これからもよろしくお願いします(^^) (2021年9月10日 21時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
RINKA(プロフ) - おめでとうございます。すいさんのお話がとても好きで、いつも読ませて頂いております。いつも素敵な小説ありがとうございます。更新頑張って下さい。楽しみにしています。 (2021年9月8日 18時) (レス) id: c21e96cbb4 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - うどんさん» コメ主様のその姿を想像して1人でニマニマしてる作者です(ニヤニヤ)嬉しいお言葉ありがとうございます！頑張ります(^^) (2021年8月15日 18時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すい
| 作者ホームページ：http://twitter.com/sui_no_heya
作成日時：2021年7月28日 9時
