小話~タオル~(side Jeonghan) ページ47
『ハニ、皿洗っちゃうから持ってきて』
キッチンに立って皿を洗ってるA
その後ろ姿を見ながら穏やかな気持ちになる
事はなくて俺の中のガキな部分が顔を出した。
JH「隙あり！」
皿を持っていったついでに、ちょうど泡立ててた泡をAの頬に付けてみた。
『ぎゃあああちょっと何すんの！？』
JH「洗顔」
『食器用洗剤で顔洗う女がどこにいるんだよ！！』
JH「ん？Aじゃん♪」
手が塞がってるから俺に何も出来ないA。
それが面白くて鼻にも泡をつけてみれば、また怒るAが面白くて仕方ない。
『うわぁぁ顔痒い痒いー！』
JH「泡ついてるからね〜」
必死に女とは思えない顔の動きで、垂れてくる泡で痒くなる頬をなんとか紛らわせようとしてるその姿をほとんどAで埋まってるカメラロールに追加する。
『ちょっと！撮ってないで手伝えよ！』
JH「面白いからやだ」
そう言うと、耐えきれなくなったAは皿を急いで洗い終わり自分の顔に水をかけた。
ぽたぽたと顎先から滴り落ちる雫が綺麗だなぁなんて思いながらそれを眺めてると、顔を上げたAは俺の顔をギロっと睨んだ。
『何してくれてんの？本当に』
JH「…出来心？て言うか床濡れるよA」
びしょ濡れの顔からぽたぽたと雫が零れ、床に水溜まりを作る。
『ハニのせいだ！』
JH「はいはい、タオル取ってくるから待ってて」
通い詰めて把握しきってるAの家。
タオルを持って再びキッチンに向かい、未だに不貞腐れてるAの顔を手元のタオルで包む。
JH「前髪も濡れてんじゃん」
『誰のせいだと思ってんの？』
白いタオルから覗くAの顔。
なぜか分からないけど、この構図と相まってそれが酷く愛おしく感じてしまう。
もう恐らく拭けてるだろうけども、なんとなくこのまま離れるのは惜しく感じた。
『もう拭けたって』
JH「…うん」
『ハニ？』
JH「ん」
なかなか動かない俺にAは何を思ったのか水をかけた。
驚いていると、タオルで俺の顔を拭き出したA。
『あ、なんかこれハマるね！』
嬉しそうに微笑むA。
あぁ、やっぱり穏やかで温かい。
JH「ん…もっとやって」
ふわりと香るAと同じ匂いのタオル。
初めてのようなこんなフワフワとした感覚に思わず目を瞑れば、まるで包み込まれているようなそんな感覚と微睡みで俺はまたつかの間の幸せに浸る。
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あんぱんまん(プロフ) - 間違えて1番左の星を押してしまったことをお詫びします(இдஇ`｡) (2022年8月30日 9時) (
レス) @page49 id: 9d9411b7d4 (このIDを非表示/違反報告)
RINKA(プロフ) - こちらこそよろしくお願いします！ (2021年9月10日 22時) (レス) id: c21e96cbb4 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - RINKAさん» いつも読んでくださり、本当にありがとうございます！こちらこそ読んでいただき、本当にありがとうございます！これからもよろしくお願いします(^^) (2021年9月10日 21時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
RINKA(プロフ) - おめでとうございます。すいさんのお話がとても好きで、いつも読ませて頂いております。いつも素敵な小説ありがとうございます。更新頑張って下さい。楽しみにしています。 (2021年9月8日 18時) (レス) id: c21e96cbb4 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - うどんさん» コメ主様のその姿を想像して1人でニマニマしてる作者です(ニヤニヤ)嬉しいお言葉ありがとうございます！頑張ります(^^) (2021年8月15日 18時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すい
| 作者ホームページ：http://twitter.com/sui_no_heya
作成日時：2021年7月28日 9時
