未知 ページ37
SC「Aちゃんと出会ってからハニは変わった。沢山笑うようになったし、毎日楽しそうなんだよ。それも全部Aちゃんのおかげだから、間違いなくハニにとってAちゃんは1番大切な子だよ」
知らなかった。
私と出会う前のハニの詳しい話…
昔から自由奔放で、女に興味も無くて喧嘩もしなくて猫のような人かと思ってたけど、ハニの昔はそんな物語じゃなかったんだ。
SC「ハニの仲間として友達として、ハニを変えてくれてありがとう」
『え！？いや、あの頭上げてください！！』
スンチョルさんが立ち上がってスっと綺麗なお辞儀をするもんだから私も立ち上がって謎にお辞儀をしてしまう。
スンチョルさんはそんな私を見て目を丸くした後、ケラケラと笑った。
SC「ハニのお気に入りじゃなかったら俺がAちゃん好きになってたかもなぁ〜」
『！？ｺﾞﾎｯ』
ひと通り笑ったあと、スンチョルさんがサラリと爆弾発言を繰り広げたせいでレモネードが変なとこに入って噎せてしまった。
こ、この人危険だ。
これはモテる、モテるぞこのイケメン。
SC「Aちゃんはハニのこと好き？」
核心を突かれたような気分だ。
ドキッとした心臓に気づかれないように、チラッとレモネードから視線を上げればスンチョルさんは少し寂しそうなそんな瞳で私を見つめていた。
早く答えなきゃ…
早く…
そう思うのに上手く言葉を紡げない私の口はただパクパクと意味の無い動きを繰り返すだけだった。
『…えっと…』
SC「俺はハニにはAちゃんがこれからも必要だと思う。でも…もしAちゃんが苦しいなら今の内に離れるのも1つの選択だと思う」
溶けかけのいちごパフェを口に含んで、彼はまた優しく笑った。
まるで「自由になっていいんだよ」とでも言いたげなその言葉に私はわけも分からず泣きたくなった。
『逆です』
SC「え？」
『これ以上、ハニに溺れたくないんです』
絞り出した言葉は情けない。
『最初は不良とこんなに仲良くなると思ってなくて…でも一緒に過ごしてく内に…』
ハニの優しさに触れて
無邪気な笑顔も
今では嗅ぎ慣れてしまったあの匂いも
意外と不器用なとこも
全部全部
『ハニを知ってしまったから…もうこれ以上ハニに溺れたら、私はいつかハニから離れなきゃならない日に耐えられなくなる』
彼から離れられなくなってしまう前に、私は彼を突き放さなきゃいけない気がしてならないんだ。
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あんぱんまん(プロフ) - 間違えて1番左の星を押してしまったことをお詫びします(இдஇ`｡) (2022年8月30日 9時) (
レス) @page49 id: 9d9411b7d4 (このIDを非表示/違反報告)
RINKA(プロフ) - こちらこそよろしくお願いします！ (2021年9月10日 22時) (レス) id: c21e96cbb4 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - RINKAさん» いつも読んでくださり、本当にありがとうございます！こちらこそ読んでいただき、本当にありがとうございます！これからもよろしくお願いします(^^) (2021年9月10日 21時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
RINKA(プロフ) - おめでとうございます。すいさんのお話がとても好きで、いつも読ませて頂いております。いつも素敵な小説ありがとうございます。更新頑張って下さい。楽しみにしています。 (2021年9月8日 18時) (レス) id: c21e96cbb4 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - うどんさん» コメ主様のその姿を想像して1人でニマニマしてる作者です(ニヤニヤ)嬉しいお言葉ありがとうございます！頑張ります(^^) (2021年8月15日 18時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すい
| 作者ホームページ：http://twitter.com/sui_no_heya
作成日時：2021年7月28日 9時
