片惚れ ページ31
ハニとどう接しようかなんて可愛いらしい乙女のようなことを考える夏休み終了目前。
ウォヌに誘われてショッピングモールで買い物をしていた時、私は思わぬ物を発見してしまった。
「ハニ、どれがいい？」
JH「どれでも」
黒髪ロングの美女と歩いている金髪の美青年。
どこからどう見てもお似合いな2人は、周りとはひと味違う雰囲気を纏いながらショッピングモールを歩いていたのだ。
私の心はそれはそれは荒れ模様。
何を見ててもあの二人が思い浮かぶし、ウォヌの話なんてさっきから1ミリも頭に入って来ない。
WN「…聞いてないだろ」
『聞いてるよ！！』
WN「顔に書いてある。今何考えてる？ユンジョンハンのこと？」
『考えてない！！』
ウォヌお気に入りの服屋で謎の言い合い(という名の尋問)を繰り広げる私たちに店員さんも苦笑いをしている。
WN「さっきの人、ユンジョンハンの彼女？」
『…知らない』
WN「てっきりお前らで付き合ってるのかと思ってた」
『付き合ってない』
そう、付き合ってない。
付き合ってないから私がハニの女性問題にどうこう言う資格は無い。
しかもキス問題の手前、私がハニにそういう話題を投げ掛けるのはもはやタブーだ。
WN「黒と青どっちの方がいい？」
『ウォヌなら何でも似合う』
WN「…じゃあレインボーにしよ」
『黒黒黒！黒が似合うからレインボーはやめて！隣歩きたくない！』
訳の分からん服を手に取るウォヌを止めようと足を進めると、近くにあった何かに躓いて自分の意志とは反対に倒れていく身体。
床が接近してくる瞬間、目を瞑るとグッとお腹の方で誰かの腕に支えられた。
WN「ちゃんと注意して歩けってば」
『だってウォヌが変な服持って行こうとするから幼なじみとして止めないと…』
WN「こんなに長く一緒に居るんだから冗談だって気づけよ…」
私を支えていたのはやっぱりウォヌで、片手に服、片手に私と器用に両腕に何かしらを抱えているウォヌに笑いがこみ上げる。
『両手に花だね！』
WN「今手離してもいいけど」
『ｺﾞﾒﾝﾅｻｲ』
体が斜めに傾き全体重を捧げてしまってる身としては今手を放されたら確実に床とキスの刑だ。
まぁ優しいウォヌがそんな事はしないと思うけど。
WN「よいしょ…」
『ふはは、ごめんごめん』
ウォヌに立ち上がらせてもらって地に足をついた瞬間、ウォヌが私の顔を覗き込んだ。
WN「待って、髪に何か付い…」
と同時に私の身体は後ろに傾いた。
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あんぱんまん(プロフ) - 間違えて1番左の星を押してしまったことをお詫びします(இдஇ`｡) (2022年8月30日 9時) (
レス) @page49 id: 9d9411b7d4 (このIDを非表示/違反報告)
RINKA(プロフ) - こちらこそよろしくお願いします！ (2021年9月10日 22時) (レス) id: c21e96cbb4 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - RINKAさん» いつも読んでくださり、本当にありがとうございます！こちらこそ読んでいただき、本当にありがとうございます！これからもよろしくお願いします(^^) (2021年9月10日 21時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
RINKA(プロフ) - おめでとうございます。すいさんのお話がとても好きで、いつも読ませて頂いております。いつも素敵な小説ありがとうございます。更新頑張って下さい。楽しみにしています。 (2021年9月8日 18時) (レス) id: c21e96cbb4 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - うどんさん» コメ主様のその姿を想像して1人でニマニマしてる作者です(ニヤニヤ)嬉しいお言葉ありがとうございます！頑張ります(^^) (2021年8月15日 18時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すい
| 作者ホームページ：http://twitter.com/sui_no_heya
作成日時：2021年7月28日 9時
