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JH「あんな事勝手にしてごめん…本当にごめん」
『もういいよ、私も無視して悪かったし…』
気まずい。果てしなく気まずい。
私の部屋で正座で向かい合うこの構図、一体誰得だろうか。もはや地獄絵図なのだ。
なんとか空気を明るくしようと試みるも、相当反省してるのかハニはピクリとも笑わないし、なんならずっと目をうるうるさせている。
こちらが虐めているような気持ちになるから早く泣き止んで欲しいけど、ずっっと下向いてるんだよなこの人。
『仲直りの握手…』
JH「でも」
『え？』
JH「でも俺がやった事は後悔してない。俺がAの記憶にずっと残って欲しいのは変わってない」
真っ直ぐな瞳でそんな事を言われても…
正直分からないんだ。
私だって最初は怒ったくせに、後々考えるとこれは彼なりの愛情表現なのではないか？なんて甘いことを考えてしまう始末。
結局私はいつだって彼に甘い。
JH「流石にもうあんな事しないけど…これからもAは俺のだって言う。それが無理なら…今俺の事突き放して」
弱々しく吐かれた言葉。
突き放さなきゃいけないんだろうな…
彼と居たって私は幸せになれない。
掴める幸せも掴めない。
『…今更突き放せるわけないでしょ』
もうきっと私は底の見えない暗い沼に足を踏み込んでる。
いや、踏み込んでるどころかきっと腰辺りまで浸かっているんだろうな…
そうではあれど、私はやっぱり彼のこの何も写してない濁ったビー玉のような瞳から離れられないし、離れるつもりもない。
JH「ありがとう」
フワッと微笑む彼。
今まで見たことの無い年相応の笑顔に心臓がキュッと音を立てた。
『ねぇハニ。私も聞きたいことある』
JH「ん？」
『ハニは…その…今まで彼女とかいた？』
小っ恥ずかしい質問に、何故か私の顔が熱くなる。そんな私とは正反対にケロッとした顔で
JH「いたけど上手くいったことは無い」
『なんで？』
JH「好きじゃないから」
…は？
ん？え？普通好きな人と付き合うんじゃないの？どういう事だ？嫌いな人と付き合ってたの…？
JH「どれだけ待ってみても俺のものにしたいって思わなかったから別れた」
『…そ…うなんだ…』
じゃあ…私にとってハニは何？
俺のものだよって私を惑わす甘くて苦い言葉を囁くその意味は？
“私はハニにとって何なの？”
流石にもう聞けない。
これ以上聞いたらきっと私は壊れてしまう気がしたから。
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あんぱんまん(プロフ) - 間違えて1番左の星を押してしまったことをお詫びします(இдஇ`｡) (2022年8月30日 9時) (
レス) @page49 id: 9d9411b7d4 (このIDを非表示/違反報告)
RINKA(プロフ) - こちらこそよろしくお願いします！ (2021年9月10日 22時) (レス) id: c21e96cbb4 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - RINKAさん» いつも読んでくださり、本当にありがとうございます！こちらこそ読んでいただき、本当にありがとうございます！これからもよろしくお願いします(^^) (2021年9月10日 21時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
RINKA(プロフ) - おめでとうございます。すいさんのお話がとても好きで、いつも読ませて頂いております。いつも素敵な小説ありがとうございます。更新頑張って下さい。楽しみにしています。 (2021年9月8日 18時) (レス) id: c21e96cbb4 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - うどんさん» コメ主様のその姿を想像して1人でニマニマしてる作者です(ニヤニヤ)嬉しいお言葉ありがとうございます！頑張ります(^^) (2021年8月15日 18時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すい
| 作者ホームページ：http://twitter.com/sui_no_heya
作成日時：2021年7月28日 9時
