何味 ページ24
WN「A、今何考えてる？」
『え…あ…課題難しいなって…』
目の前には確かに手がついてない課題。
でもその理由は難しいからなんかじゃない。
あんな事されても
それでもやっぱり
ハニに会いたい
WN「…アイツのこと考えてる？」
『え？』
WN「ユンジョンハン」
射抜くような視線に冷や汗が背中を伝う。
やっぱりウォヌに嘘はつけない。
『…うん』
WN「好きなの？アイツのこと」
『分からない…でも惹かれてるのは確か』
そう言うとため息をついて立ち上がるウォヌ。
本気で心配してくれてたウォヌをついに呆れさせてしまった。
本当になんで私はこんなにハニに拘るんだろうか…
WN「…行くよ」
『え？』
WN「顔に書いてあるよ、アイツに会いたいって」
『え…ウォヌは…いいと思うの？私がハニに会っても…』
WN「もちろん賛成はしない」
私を見下ろしてそう言うウォヌ。
やっぱりそうだよな…なんて思っていると、ウォヌはふっと笑った。
WN「でも俺はやっぱりAには笑ってて欲しい」
そう言って私の頭を撫でるウォヌ。
私の方が大きかったはずの身長は気づいたら越されてて、手の大きさだってとても大きい。
でも、やっぱり心の温かさは昔から変わらない。
『…ありがとう、ウォヌ』
WN「ほら立って」
そのままウォヌは私を部屋から出した。
WN「家の前に迎え来てるから早く行ってあげな」
そう言っていつものようにニヤッと笑ってウォヌの部屋の扉を閉めた。
嘘だとは思いつつ、急いで玄関に向かって靴もしっかり履かずに扉を開けると
JH「…Aっ」
見慣れた金髪。
いつもと違うのは目が真っ赤に腫れていること
『ハニ…』
JH「A、ごめんね」
目の前の彼はポタポタと涙を零す。
彼は本当にズルい人だ。
誰よりも強くて誰よりも脆い彼に涙を流されたら、
『私も…無視してごめん』
許してしまうじゃないか。
JH「…うん」
『とりあえず私の部屋で話そう』
未だ泣きながら私の服の裾をギュッとつまんでる彼の手を引いて自分の家に入る。
今までの彼とは考えられないくらい汐らしくて、悪いとは思いつつもその姿が可笑しい。
『ハニ、先に私の部屋行ってて。飲みもの持ってくから』
JH「うん」
コップに氷とオレンジジュースを注ぐ。
カランと揺れた氷の音は、心做しかいつもより弾んで聞こえた。
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あんぱんまん(プロフ) - 間違えて1番左の星を押してしまったことをお詫びします(இдஇ`｡) (2022年8月30日 9時) (
レス) @page49 id: 9d9411b7d4 (このIDを非表示/違反報告)
RINKA(プロフ) - こちらこそよろしくお願いします！ (2021年9月10日 22時) (レス) id: c21e96cbb4 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - RINKAさん» いつも読んでくださり、本当にありがとうございます！こちらこそ読んでいただき、本当にありがとうございます！これからもよろしくお願いします(^^) (2021年9月10日 21時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
RINKA(プロフ) - おめでとうございます。すいさんのお話がとても好きで、いつも読ませて頂いております。いつも素敵な小説ありがとうございます。更新頑張って下さい。楽しみにしています。 (2021年9月8日 18時) (レス) id: c21e96cbb4 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - うどんさん» コメ主様のその姿を想像して1人でニマニマしてる作者です(ニヤニヤ)嬉しいお言葉ありがとうございます！頑張ります(^^) (2021年8月15日 18時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すい
| 作者ホームページ：http://twitter.com/sui_no_heya
作成日時：2021年7月28日 9時
