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なんだなんだ？と思い、視線を右にズラすと先程までボコボコに殴られていた男の子が傷だらけながらも素知らぬ顔で立っていた。
『…は、はにゃ？』
人生でこんなにも「はにゃ？」を使う好機が訪れたのは初めてだったから思い切って可愛く使ってみたけど誰も私を見ていない。
JH「ねぇ、君らは消えないの？」
男の子は只者じゃないオーラを放ってお仲間さん方を睨む。
ビビったのか、お仲間さんはのびてる気持ち悪い顔の人を担いで逃げて行ってしまった。
…て言うかお前やれるなら初めからやれよ！？
私の労力何！？無駄に胸ぐら掴まれて半泣きになったダサい奴じゃんふざけんなよっ
これだから不良は嫌いなんだ！
何！？チートキャラ演じたかったの！？
私もイライラのまま、先程放り投げられたリュックを持ってそそくさとその場を立ち去ろうとした時
JH「…なんで助けようとしたわけ？」
と、聞き捨てならないセリフが後方から飛んで来た。
この場において最低最悪な事を言ったのは紛れもなく先程の男ただ1人なわけで。
『…助けて貰っといてそれはないわ』
JH「馬鹿？結果的に助けたの俺じゃん」
それに関してはぐうの音も出ねぇな。
今の私は実質正義のヒーローに憧れちゃった系ド陰キャだもんな。
何だこの肩書き、クソだせぇじゃねぇか。
『…そうですね、そりゃどうも助かりましたぁ』
こんな奴に関わるのが間違いだったんだ。
今日は災難だったけど、不幸中の幸いで怪我は無いし頑張ったで賞でアイス買って帰ろうかなぁ
JH「話終わってないけど」
『…他に何か？』
JH「だから、なんで何も出来ないくせに助けようとしたわけ？しかも見た感じ、お前俺のこと知らないだろ」
行かせまいと私の前に立ちはだかる男は、やばい拳を炸裂させた割にはムキムキではなくむしろ細い。
『逆に初対面の男のこと知ってたらそれはもうストーカーの第1歩を歩んでるでしょ！？あと、人が殴られてたら助けるのは普通だから。殴られてるのがアンタじゃなくても助けてた』
JH「普通じゃない。お前が来るまで何人もあそこ通ったのに助けようとしたのお前だけ」
目を合わせないように顔を違う方に向けていたのに、細長い指冷たい手がいとも簡単に私の頬を包む。
固定された顔、嫌でも合ってしまう視線。
白すぎてもはや血色の悪い顔に整った目鼻立ち。
チラチラと視界に映る金髪。
光の無い目は、私を捕らえて離さない。
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あんぱんまん(プロフ) - 間違えて1番左の星を押してしまったことをお詫びします(இдஇ`｡) (2022年8月30日 9時) (
レス) @page49 id: 9d9411b7d4 (このIDを非表示/違反報告)
RINKA(プロフ) - こちらこそよろしくお願いします！ (2021年9月10日 22時) (レス) id: c21e96cbb4 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - RINKAさん» いつも読んでくださり、本当にありがとうございます！こちらこそ読んでいただき、本当にありがとうございます！これからもよろしくお願いします(^^) (2021年9月10日 21時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
RINKA(プロフ) - おめでとうございます。すいさんのお話がとても好きで、いつも読ませて頂いております。いつも素敵な小説ありがとうございます。更新頑張って下さい。楽しみにしています。 (2021年9月8日 18時) (レス) id: c21e96cbb4 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - うどんさん» コメ主様のその姿を想像して1人でニマニマしてる作者です(ニヤニヤ)嬉しいお言葉ありがとうございます！頑張ります(^^) (2021年8月15日 18時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すい
| 作者ホームページ：http://twitter.com/sui_no_heya
作成日時：2021年7月28日 9時
