十六 ページ16
DK「ヒョン、やっぱり北が動き出したみたい」
ハニが電話を切ったと同時にソクミナが部屋に入ってきた。
その顔は、昨日とは打って変わってとても険しかった。
JH「本当にアイツらは面倒しか起こさないよね」
ハニはフラッと立ち上がって、不敵に微笑んだ。
その姿を見つめていると、急に私の視界が暗くなる。
いや、ハニで占められる。
『わっ…』
JH「A、今日は一緒に居れないけど
と言った。
私の頬を両手で包み込んだ綺麗な顔の持ち主はニコッと微笑んだ。
気恥ずかしくて、すぐにコクコク頷くとハニは「良い子」とだけ言って応接間を出て行った。
DK「ヒョンも言ってたけど学校からは出ないでね！何か用があったらスングァナか僕に電話かけて！」
そう言ってソクミナも忙しなく出て行ってしまった。
電話かけてと言われても、私はソクミナのもスングァンくんのも電話番号持ってないし。
包まれた空のお弁当箱をカバンに入れて、私も応接間を後にした。
今日もまた平凡な一日を始めるために。
・
・
ウォヌ今日ミンギュが行く。寄り道しないで早く帰って来て
目を覚ましたのは、そんなウォヌのカトクの通知。
また昼からぶっ通しで寝ていたらしい。
いい加減この癖治さなきゃ、社会人になってから困るなぁなんて思いながらカトクを開く。
"分かったよ"とだけ返信して、鞄を持って教室を出る。
これから多分HRがあるだろうけど、流石に寝過ぎて体が痛いから今日のところは帰ろう。
ミンギュもう着いたから早く!!
相変わらずミンギュは急かすから嫌だ。
ハンソラなら「着いたからおいで〜」くらいなのに何でミンギュはこうもいつも私を振り回すんだろう。
若干拗ねながら待ち合わせ場所に向かえば、またドデカいバイクに跨ったドデカい男が居た。
MG「早く帰るよ！！」
『分かったからそうやって急かすのやめてよね〜焦るじゃん』
MG「分かったからお願い早く乗って！！」
いつにも増して何故か焦ってるミンギュ。
そんなミンギュを不審に思いながら、渡されたヘルメットを被り、後ろに乗る。
ギュッとミンギュの背中に手を回すとバイクは勢いよく走り出した。
…なんでこんなに飛ばしてるの。
いくらミンギュと言えど、私がスピード出されるのを嫌がってるのを知ってるからいつも飛ばさないのに…
何となく嫌な予感がして、ギュッとミンギュの腰にさらに強く掴まった。
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すい(プロフ) - ふくわモチモチさん» 遅くなってごめんなさい！！ありがとうございます！(＾＾) (2021年4月17日 1時) (
レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
ふくわモチモチ - 楽しみにしてます！がんばってください！ (2021年2月27日 23時) (レス) id: 66ebc3e84f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すい
| 作者ホームページ：http://twitter.com/sui_no_heya
作成日時：2021年2月24日 19時
