十三 ページ13
1晩明けて次の日、今日もお見送りがウォヌなんだけど…
WN「本当に行くの」
『早く行かなきゃ…今日は早く帰るから！ね？』
WN「はぁ…行かせたくない」
拗ねるようにそう言うウォヌ。
俯いてるからそっと頭を撫でれば、パシッとその手を掴まれる。
WN「今日は本当に早く帰ってくるんだよ。分かった？」
『うん！』
WN「今日は俺が迎えに行くからね」
『分かった！行ってきます！』
WN「うん、行ってらっしゃい」
ウォヌに手を振って、バイクが見えなくなったところで急いで応接室まで走る。
今日早めに出たから大丈夫かな？
コンコン
JH「…誰」
『あ、私。Aです』
そう言うとすぐに開かれる扉。
中から出て来たハニにすぐにぎゅっと抱きつかれる。
JH「おはよ、来ないかと思ったんだから」
『放送掛けられたら困るし…て言うかハニ何時からここに来てたの？』
JH「何時からって…1晩中居たけど？」
『え！？どうして家に帰らないの！？』
JH「ん？俺は要らない子だから」ﾆｺｯ
あまりに普通にそんな事を言うハニ。
カーテンから差し込む朝日に照らされ、余計に儚さが増してるハニ。
何だろう…この人、消えてしまいそうで怖い。
『…要らない子なんて…何でそんなに当然かのように言うの』
JH「昔から言われ続けてるからだよ。妾の子だから汚いんだってさ。まぁ僕もあんな窮屈な家に居たくないから今幸せだよ」
妾の子って…
そんなのハニのせいじゃないじゃないか。
『寂しくないの…？』
JH「もちろん。僕にはパダもあるし、今目の前にAだっているもん。皆は僕を要らないなんて言わないでしょ？」
なんて儚い目をしてるの…
長いまつ毛に隠れた綺麗な瞳。
たまらずソファーに座っているハニを立って抱きしめると、スンチョリオッパ達とは比べ物にならない程華奢な身体。
JH「ふふ、Aからハグしてくれるの？」
『ハニ、綺麗事に聞こえるかもしれないけど何か困ったことがあったら言って。私に出来ることなら何でもするから…だから消えないで』
訳が分からないだろうな…
でもそう言って約束を取り付けないと消えてしまいそうなほど彼は儚かった。
JH「やっぱり優しいね、Aは」
抱きしめ返された腕はやはり華奢で、私はただ心配で心配でたまらなかった。
他のパダの人たちはどう思ってるんだろう、この現状を…
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すい(プロフ) - ふくわモチモチさん» 遅くなってごめんなさい！！ありがとうございます！(＾＾) (2021年4月17日 1時) (
レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
ふくわモチモチ - 楽しみにしてます！がんばってください！ (2021年2月27日 23時) (レス) id: 66ebc3e84f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すい
| 作者ホームページ：http://twitter.com/sui_no_heya
作成日時：2021年2月24日 19時
