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JS「訳は…聞いても話してくれないだろうし聞かない。とりあえずイジメは大丈夫?」
……イジメ?
誰に?
え、私が?私が誰かをイジメてるってこと?え?
『イジメ…とは…』
え、本当に心当たりがない。
よく分からないという顔をすると、異変に気づいたジス先輩の顔も段々眉間にシワが寄ってゆく。
JS「…え?」
『え?』
JS「…僕のファン?にいじめられてるんでしょ?」
『え、は?…何の話ですか?』
いやいや、むしろジス先輩ファンのお姉様方達には可愛がられてる方だと思う。
ジス先輩が居たらすぐに教えてくれるし、校門前でジス先輩の張り込みしてる時も差し入れでお菓子やらおにぎりやらいっぱいくれるし…
ソアン「ジス!ジス!!」
どこかから走って来たソアン先輩。
私を一瞥した後、無理やりジス先輩を引っ張って行こうとしてる。
ソアン「ジス、休憩終わりだよ。戻らなきゃよ、みんな待ってる」
JS「ソアン、どういう事?Aはイジメ…」
ソアン「急いで!顧問がもうすぐ帰って来るから!ほら早く!!!」
JS「えっちょ…A」
ソアン「早く!!!!!」
口を開かせまいと、ソアン先輩はジス先輩を引っ張って体育館へ消えてしまった。
残された私も、とりあえず気まづくても顧問に怒られるのは嫌だし戻るしかない。
JH「…遅い」
『うわっ…いつから居たの!?』
いつの間にか背後にはユンジョンハン。
JH「ジスと話してる時から」
『めちゃくちゃ前じゃん。まさか会話聞いてたの?変態だなぁ、ユンジョンハンったら♡』
いつものツッコミが返ってくると思ってボケたのに、ユンジョンハンは何故かずっと顔を顰めてる。
『ユンジョンハン…?』
JH「…俺、嫌になりそう」
『練習が?どうしたんだ急に』
JH「自分が」
泣きそうな顔でそう言ったユンジョンハン。
どうしたんだろう…何でこんなにつらそうなんだ?
何となく頭を撫でてあげたくなり、靴を脱いでベンチに登る。そのフワフワな白髪にも似たような金髪をそっと撫でる。
JH「…それ俺の真似?」
『…確かに、ユンジョンハンすぐ頭撫でるよねwじゃあユンジョンハン(仮)として頭を撫でてしんぜよう』
いつもつらい時、気づけばユンジョンハンは頭を撫でてくれていた。
その手に何度も救われたから。
今度は私が力になってあげてやらなくもなくもなくもなくもなくもなくもない。
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すい(プロフ) - からあげさんさん» ありがとうございます!ついに動きましたねぇジス先輩!嬉しいお言葉ありがとうございます!最後までよろしくお願いいたします(^^) (2021年2月25日 22時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - Akoさん» 覚えてますよwwwユンジョンハンのオチをすごく希望してくださってたので記憶に鮮明に残ってますwありがとうございます!最後までよろしくお願いします(^^) (2021年2月25日 21時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - 豆粒さん» たくさんのコメントありがとうございます!感想を言ってくださると、こちらもやる気が漲るので感謝して感激であります!あと少しですが、よろしくお願いします(^^) (2021年2月25日 21時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - srさん» ありがとうございます(^^)最近の作者は暇人の極みなので更新めちゃくちゃしてますwこの作品に出会っていただき、温かいコメントもありがとうございます! (2021年2月25日 21時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
からあげさん(プロフ) - まさかのジス先輩がァァァ!よかったら私と……(殴)とても面白かったです番外編も楽しみにしてます! (2021年2月25日 17時) (レス) id: ea4b011c8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すい | 作者ホームページ:http://twitter.com/sui_no_heya
作成日時:2021年1月24日 17時