ヒロインになりたい！【SEVENTEEN】

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WZ side

『眠いよジフナ、私眠れる美女だから寝てないと睡眠じ…』


WZ「コイツ話しながら寝たんだけど」


HS「動画撮ったwww」


今日から合宿。
少し離れた広い体育館のある建物を借りるから、朝の6時集合だった訳だが、案の定女とは思えないスピードと顔で爆睡するA。
リアルのび太だ。


WN「重い」


あろう事か、全体重を掛けてくるA。
前に座ってるスニョアは楽しそうにAの寝てるとこの動画を撮っている。

1年だから早めに来たから車内は少しソワソワしている気がした。


『眠い』


寝言で眠いって言う奴初めて見た。
Aが動く度にふわっと香るシャンプーの匂い。香水とかじゃない自然のいい匂い。


HS「はぁ…俺も眠い…」


WZ「俺も…」


横でスヤスヤと眠るこいつを見てたら、自然に下がってくる瞼。
ダメだ…眠い…


結局俺達は、合宿所に着くまで起きなかった。


・



・



A side

WZ「おーきーろ」


『いででででででで！！！』


右頬に強烈な痛みを覚えてさすがに目を覚ますと、窓から見えるのは知らない景色。
そして私とスニョアとジフナしか居ない車内。


『あれ？ここどこ？』


HS「着いたってさ、合宿所〜。ねみぃぃいいい！！！」


WZ「ほら、荷物運ぶぞ」


やべっ、寝過ぎた。
マネージャーなのに最後まで寝てるとか面白すぎるな私。自分で言うのもなんだけど完璧なオチだ。

急いでバスを降りて、ソアン先輩の元まで走る。


皮肉にもソアン先輩はジス先輩と仲睦まじく歩いてる。


ふっふっふ…以前の私ならショックを受けて泡吹いて倒れてただろうけど、今の私は違うのだよ。

私のジス先輩のストーカー具合を見くびらないで欲しいね。


『おはようございます！！！』


ソアン「お、おはよう…ビックリしたぁwねぇ、ジス」


JS「おはよ」ﾆｺｯ


ジス先輩は目を見開いた後、私の顔を見て今のまでとは比べ物にならないほどふわっふわなキュートな笑顔で微笑んだ。

はぅあっ…危うく心臓持って行かれるとこだった…


『ジス先ぱ………………ん？』


ジス先輩のそのまま向こうに見えるふわふわの白に近い金髪。
…え？

あんな人居たっけ？


スンチョル先輩と話してる…


SC「にしても短いのも似合うなぁ、ハニ！」


ハニ


ハニ


金髪


ふわふわ


ハニ


『ユンジョンハンーーー！？！？！？！？』


大きく響き渡った声が届いたのか、ユンジョンハンは振り返ってこちらを見た。

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