世界が美しい理由 ページ6
A side
DK「……へ？…え！？え！？ご、ごめん何か気に触ること言っちゃった！？！？」
焦るソクミンさん。
焦り過ぎて雑巾で私の涙を拭こうとしているので流石にそれは嫌で制す。
『すみません！あの大丈夫です、大丈夫ですから雑巾は…』
DK「雑巾？……きゃあああｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞごめんなさい！！！雑巾付いてないよね！？」
『大丈夫です、付いてません！』
DK「僕ってば本当に…」
そう言って雑巾を持ったまま自分の顔を覆うソクミンさんに慌てて
『ソクミンさん！！雑巾、雑巾が顔に…』
DK「きゃあああｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ！！！」
私が指摘すると顔を真っ青にしながらまた焦り出すソクミンさん。
それがなんだか可笑しくて
『……ぷっ…あっはははははwwwwww』
DK「………あ！笑った！！」
思わず吹き出してしまうが、指摘されてしまい慌てて元の顔に戻す。
ソクミンさんはそれはそれはキラッキラの笑顔で
DK「しっかり笑ってくれた顔、やっと見れた！！わー！可愛いね！！」
なんてドストレートに投げかけてくるお褒めの言葉。言われ慣れてない私はまた顔に熱が集中してしまう。
DK「やっぱりAちゃん、笑ってる顔が1番可愛いよ」ﾆｺｯ
屈託のない笑顔でそう言われるもんだから、更に熱を帯びる頬。
そんな私を見ながら、嬉しそうに笑ってるソクミンさん。なんだこれ、どんな状況？
『…あ、ありがとうございます』
初対面の男性にこんなこと言われて照れるなんて、私もまだまだ青臭い。
DK「Aちゃんは会社員さん？」
『はい。ソクミンさんはずっと家政夫をされてるんですか？』
DK「うん！そうだよ〜」
変なの。
いつもの私ならこんな話しないのに。
目の前の彼にペースを乱されてばかりだ。
DK「会社員さんってカッコイイね！キャリアウーマン！って感じ〜」
『私はそんなたいそれたものじゃないですよw失敗だらけだし、上司とは仲良く出来ないし…私なんか会社に居なく…』
DK「大変なんだね。でも、ダメだよ！私なんかって言っちゃダメ！」
優しい顔で私を叱るソクミンさん。
そんなこと言われたのは初めてだ。そもそも、人に愚痴を聞かせるのが初めてだ。
『…優しいですね、ソクミンさん。すみません、愚痴なんか聞かせちゃって』
DK「いいんだよ〜。溜め込んでたらいつか絶対爆発しちゃうから誰かに定期的に話していかなきゃ！僕ならいつでも聞くからね？」
あぁ、なんでこの人は私のペースをいとも簡単に乱せるんだろう？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 513人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
寧子(プロフ) - めちゃくちゃうるっとしながら読んでました社畜です… 更新お待ちしております！ (2023年2月9日 8時) (
レス) id: b3d00b40ee (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - きむ ほらんさん» お返事遅くなって申し訳ありません(TT)「あれ！？前より散らかってる！！あらら〜」って笑ってくれそうですねwちなみに私は意識せずとも部屋汚れます(汚) (2021年3月2日 0時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - ssjぺんさん» お返事遅くなって申し訳ありません(泣)ソクミンさんが家に来るってだけで号泣案件ですよねwww (2021年3月2日 0時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
きむ ほらん - そくみんかっこいい！いいですね、そくみんが家政婦だったら彼が来る日、部屋を汚しておいて何か会話を増やしますww (2020年7月11日 19時) (レス) id: 5f76ff942a (このIDを非表示/違反報告)
ssjぺん - 1推しくんのお話ありがとうございます！！家政婦そくみんくん…いいですね笑ちょっと私にも家政婦そくみんくん呼ばせてください笑 (2020年7月10日 21時) (レス) id: 29224f56f6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：すい
| 作者ホームページ：http://twitter.com/sui_no_heya
作成日時：2020年7月10日 15時
