合法ロリの何でも屋は武装探偵社員に転職したようです 【文スト×REBORN！ クロスオーバー】

60 負けられない戦い ページ25

現在、森さんの部屋を突破し、5階下のフロア。

窓から飛び降りるにもこの距離では無事に着地できる自信もないし、その前に中也に捕まるわよねぇ。

「考え事か…！」

龍之介の羅生門を交わしながら銀ちゃんとナイフを交える。

「そうよ、銀ちゃんと龍之介は腕を上げたわね」

交わすのも一苦労よ、と笑いながら言えば、銀ちゃんがほんの少しだけ嬉しそうにした。

その姿が可愛くて頭を撫でてやりたいが、今は駄目。

「ほら、遊びましょ！2人とも！」

壁に飾られていた絵画に触れ、バズーカを作り出し発射する。

もちろん、龍之介の羅生門に切り刻まれたがそれは囮。

一葉ちゃんが援護射撃を行うも避けて、バズーカで玉を発射する。
それと同時に走り出し、龍之介の羅生門を掻い潜り、下へと通ずる階段へ飛び込む。

手すりを滑り台のように滑りながら順調に下へと降りていくと

スパッという音と

「へ？！」

突然手すりが無くなった。
慌てて階段へ着地する。犯人は誰か分かっていた。

「誰かと思えば紅葉さんでしたか」
「久しぶりじゃな、A…。」

艶やかな笑みを浮かべる紅葉さんとその後には刀を構えた金色夜叉。

この人相手はかなり分が悪い。どうしたものか…。

ふ、と金色夜叉の姿が消え、どこか悲しそうな顔をする紅葉さん。

「A、私はお主の事を鏡花と同じ様に可愛く思っておる、大人しく私に触れられてはくれぬか？」

傷つけたくない、と話す紅葉さんに、胸が痛むと同時に疑問がひとつ。

鏡花はポートマフィアに所属していた…？
彼女とは全くあった事がないが、もしそうなのだとしたら、紅葉さんは…

「お主まで、私を置いてゆくのか？」

紅葉さんの言葉と私の考えが一致すると同時に、探偵社で楽しそうに笑う鏡花の顔が過ぎる。

「それは、ずるいよ…紅葉さん…そんな事言われたら…私…」

からん、と音を立てて私の手から隠し持ってた折りたたみナイフが落ちた。

ナイフに反射していたのは、悲しそうに笑みを浮かべる紅葉さんの顔だった。

61 ダイブ→←我が子を描いていただきました！

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