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「 おー？おつかれ、ってなにニヤニヤしとんの 」
『 のんちゃん可愛かった……… 』
「 のんちゃん？ 」
「 誰やそれ 」と笑う大毅にのんちゃんの可愛さを知られてたまるかってんだ。
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「 はーいじゃあ、みんな一回聞いてなあ！ 」
準備体操も終わって、冷たいシャワーも浴び終えた子供達が私達に注目する。
「 悪ふざけとかで絶対溺れへんように！もしそんなんあったら怒るからなぁ〜
ビート板とかもそこにあるから自由に使ったらええから！
んじゃ入ってええよ〜〜！」
大毅が声を掛けると一斉にジャボンっとプールに入る子供達。
その際かかる水しぶきがとんでもなく気持ちいい。
そして、私達は各々の監視場所に行って、ひたすら子供達を見守る。
暑いの除けば楽やねんけどなあ。
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「 Aおねえさんっ 」
クイクイっと服の裾を引かれて、視線を向ければ、可愛らしい笑みを向ける彼コトのんちゃん。
『 のんちゃん、泳がんの？ 』
「 んーん！ 」
『 お友達は？ 』
「 そんなんええから、
のんはおねえさんと話すねんっ！！ 」
私から少し目を逸らすのんちゃんを見て何処とない違和感を感じた。
こんなん言うたらアレやけど、友達居らんとか？？
いや、この顔やし行かなくても寄ってくるタイプやん絶対。私やったらグイグイ行くけどな。
単に気に入られただけなんかな。
「 ふふーんっ 」
プールサイドに肘をついてご機嫌に私を見上げるのんちゃん。
私もなるべく視線を合わせようと屈むと、へへっ、と悪戯に笑うのんちゃんに水を掛けられた。
『 やったなぁ？ 』
私もえいっと水を掛けてあげれば、のんちゃんは負けじと倍で返してくる。
いや、ちょ、やりすぎやりすぎ！
「 お、楽しそうなことしてるやん。俺も混ぜてー！ 」
何故かルンルンな大毅が自分の見守る陣地をすっぽかして私の所に来た。
仕事して貰ってええか？
『 …………なんや 』
私を直視するなり、顔を少しばかり赤らめる大毅。
その視線を辿っていけば、まあビックリ。
透けているではありませんか。
『 まあ減るもんちゃうしな 』
「 あーほ、風邪引くで 」
バサッと私の頭に掛けられた白いパーカーからは懐かしい大毅の匂い。
『 ん、ありがとう 』
「 む、」
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作者名：むんく 。
| 作成日時：2019年8月15日 15時
