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『 何勝手に決めてんの?私に拒否権は? 』
「 無い!兎に角!決めたもんは決めたから!
男に二言はないねんでAさん! 」
ドドン!!
そう言い切った彼は何故かキラキラとした目をこちらに向けた。
そんな顔されても…………………
『 ………ふっ 』
「 笑った!俺真剣やからな!! 」
男子高校生、流石に健気すぎやろ。
私の目を見てストレートに気持ちをぶつけてくれる
その純粋さに思わず心が揺れた。
こんなん吹き出さずにはいられない。
「 もーいつまで笑ってんのー 」
『 やっぱカワイイね小瀧くんは 』
拗ねた顔でソファに両手を貼り付け前のめりになって迫る彼の頭を優しく撫でた。
カワイイ。彼には昔から母性をくすぐる何かがある。
多分生まれ持ったもんなんやろなぁ。
こんな膨れっ面も私がやったらただの公開処刑になる。
笑う私とは裏腹に何故か彼は黙って俯いている。
……………………流石に笑いすぎたか。
反省した私が謝ろうと口を開けようかと思った矢先、
彼を撫でていたその手は少し乱暴に引かれた。
いとも簡単に体勢を崩してしまった私は驚く間もなく彼の方に倒れ込む。
「 ……………………それ、」
「 ………………カワイイって、嬉しくない 」
その時に見た小瀧くんの顔は、多分一生忘れられへん。
「 ………子供扱いせんといて 」
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作者名:むんく 。 | 作成日時:2019年8月15日 15時