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Kotaki side
あー、イライラすんなあもう。
「 お子ちゃまははよ帰って寝えやー 」
コイツ俺のことイラつかせる天才ちゃうか?
ってぐらい挑発してくる。
俺も子供やから、そんな大毅の言葉にいちいち噛み付く。
うるさいうるさい、数個離れてる社会人相手に子供で何が悪いねん!
「 帰らんし。Aさんの部屋泊まる」
『 は?!急に何言うてんの!? 』
こうなると意地でも離れたくない。
気持ちだけでもこの男に勝ちたい。心の余裕が欲しい。
「 そーなんや。まっ楽しみや〜 」
何故か余裕そうに笑っただいきは、
ふふんっとご機嫌に鼻歌を歌いながら漸くこの場を去った。
っ何やねん最後の!!!!
まだ一回も手出したことないわ失礼な!!!!!
『 知っての通り大毅って昔っからあんなんやろ?ほんっまに気にすることないで 』
大毅の姿が見えなくなって自分の部屋の前で伏し目がちにそう言ったAさんに激しく首を振った。
あんな鬱陶しい生きもん生まれて初めて見た。
逆にすごいで。
昔も中々腹立つ奴やったけどレベルアップしてるやん。
『 ………あれでも結構良い奴やねんけどなあ。今は無理かもせーへんけど何れは仲良くできるとええな 』
「 ……あれと? 」
いや無理やろ、いくらAさんのお願いでも絶対無理やわ。
素晴らしいことに俺の嫌いな人間トップ3に入ってんねんで?トップ3ってかナンバーワンやねんけど。
見るだけでも殴りたくなるのに仲良くとか死んでも無理や、ごめんなAさん。
『 とりあえず今日はもう遅いし小瀧くんも、』
ガチャりと扉を開けたAさん。
そんな彼女より先に前に出て扉を片手で抑えながらもう片方の手で靴を脱いだ。
相変わらずええ匂い。
「 じゃあ今日も一日お世話になりますね 」
『 ……???? 』
「 泊まる、って言うたでしょ? 」
『 え、あれ本気やったん? 』
「 俺はいつでも本気です!
あ、お邪魔します〜 」
『 ……お邪魔されマース 』
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作者名:むんく 。 | 作成日時:2019年8月15日 15時