修羅場と逃げたい私 ページ41
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ビリビリと2人の間に火花が散っている。
こんなん漫画でしか見たこと無かったけど、ホンマに見えるもんなんや………
「 まだAのこと諦めてなかったん？しつこ 」
「 それはこっちの台詞なんやけど。いつまでAさんの尻追っかけてんの？ 」
「 お前こそ金魚のフンみたくAの周りうろちょろすんなや、目障りやねん 」
「 ずっとAさんと居ったんやから少しくらい時間くれてもええやろ、相変わらず器のちっちゃい男やな 」
『 …………、』
あの、想像以上に荒れてるんやけどどうすればいい？？？
でもここで下手にわたしが入っても火に油を注ぐようなもんやし治まるまで待つ？？
「 ほんまに邪魔！はよどっか行って！ 」
「 どっちかというとお前が邪魔やろ、ここ俺の部屋やし 」
「 なんで態々Aさんの隣やねん！下心丸出しで恥ずかしくないんか！ 」
「 お前みたいな危険物から守る為や。ストーカー 」
「 はああ？！誰が危険物や失礼な！」
「 ツッコむとこそこかいな 」
……………………無理やろこれ。
収まるどころかヒートアップしてもうてるもん、どうしよ。
ていうか私挟んで口論するのやめてもらっていい？
おかげで脳震盪起こしそうなんやけども。
周りなんか気にもせず一心不乱に対抗する小瀧くんと
そんな小瀧くんに冷静に言葉を跳ね返す大毅。
両者一歩も譲ることなく争い続ける彼らを交互に見ていても状況は変わらず。首痛。
「 大体大毅はあん時も………… 」
「 そういうお前やって……… 」
………………………….…いつになったら解放してくれますか？
囚われた宇宙人のようにされるがままの私の横で二人の口はは１０分程止まらんかった。
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作者名：むんく 。
| 作成日時：2019年8月15日 15時
