ぼくのだいすきなおねえさん【桃】 (ページ5)

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隣では「あ！A泣かしたぁ」
なんて笑って茶化してくる大毅。

うっざ。蹴るぞ。助けろ。

『え、えっと、泣かんといて？』

声を掛けても一向に泣き止まないのぞむくん。
ど、どうしよう……先生も居らんし子供の泣き止ませ方なんて分からんてわたし！！

「一人で着替えられへんのやったら、
Aがやりーや」

『は？』

他人事のように無責任な事を吐いた大毅に「こいつ正気か？」という目線を送ってやるとクイクイと洋服の裾を引っ張られる。

「おねえさん、っぼくのおようふくぬがしてくれるんっ、？」

『なっ、』

ぬ、脱がすっ、？！なんかハレンチ！！！！いや間違ってないねんけど！間違っては無いけど余計抵抗増すやん！！

『ちょ、も〜大毅やったって！』

「え～俺なん？俺モテモテやからなぁ」

え、何こいつ。え、なにこいつ？
お前は何のために男に生まれてきたんや。使えないにも程があるやろ！

「おねえさん、のんのこときらい、？」

引っ込んだと思ったら、また瞳いっぱいに涙を溜めるのぞむくんをみて痺れを切らして私は、

『んもおおっ分かった！！こっち来！』

折れた。

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