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Kotaki side
時は過ぎ、放課後。
学校終了のチャイムが鳴り響いた。
「 今日部活あったっけ 」
「 ないで。
部長足折って自分が出来ひんから俺らが元気にやっとるとこ見ると腹立つねんて 」
「 理不尽すぎやろどうなってんねん 」
はよ帰りたいし、俺的にはラッキーやけど。
なんならまだ治らんといて欲しい。
「 まあええわ。
今日あってもサボるつもりやったしな 」
「 え、流星珍しい。どっか行くん？ 」
そそくさと鞄を肩に背負って教室を出てく流星に咄嗟に声を掛ける。いつも寝たい〜言うてダラダラ出てくやん。
流星ってこんな機敏に動けたんや。
「 まっ俺にも用事あんねん。じゃ、また明日な望 」
「 え、一緒に帰らんの？
俺より女を取るんか！俺と女どっちが大事なん！！ 」
「 女やろ 」
「 即答すんなやアホ！友情も大事にしろ！ 」
確かに最近の流星遊んでへんなぁとは思っとったけど、漸く春が来たんか。
この俺が女に勝てへんなんて…………
「 流星いつの間に彼女出来たん？ 」
「 彼女なんてそんなやっすいもんちゃうで 」
「 なんやそれ 」
頭にハテナ3つ並ぶ俺を他所に流星は駆け足で俺の前から消えた。
…………怪しい。
この小瀧望に隠し事なんぞ通用せえへんからな！！
付いてくもん！！
＿＿＿＿＿浅はかな自分の行動に後悔するとは知らずに。
.
「 ？ 」
校門へと向かう流星の後を着いていけば、
みるみる現れるその正体。
ん？なんか見覚えあるよーな…………
「 ん、お待たせ 」
『 あ、お疲れ流星 』
……………見覚えあるどころか。
『 ほら流星、アンタまたネクタイ曲がってんで 』
「 あ、ほんまや。直して 」
『 しっかりしいや。顔イケメンやのにだらしなかったらモテへんで 』
「 んー。モテてるから大丈夫 」
『 っほんま鬱陶しいわこの子は、
………………あれ、小瀧くん？ 』
俺の大好きなあの人。
隠れてたつもりやったのに目合ってもうた。
「 なんや望、ストーカーか？悪趣味やな 」
なあAさん。
「 相手居らんって言うてたの、嘘やったん………？ 」
しゅらばってやつ。
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作者名：むんく 。
| 作成日時：2019年8月15日 15時
