惚気話とイケメンと。 ページ33
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Kotaki side
「 っあっついねんアホ!! 」
「 今日2時間しか寝てへんねん許して 」
教室でグダーっと俺の肩にもたれ掛かるイケメン。
もたれ掛かるっていうか押し潰されてる。
そんな日常茶飯事な俺らの様子を、
ニヤニヤしながら見つめてくる女子達。
イケメンって罪やなぁ〜〜と日々他人事のように思う毎日。
「 暑い。どーけーろー 」
「 ええやん。
いっつもくだらん惚気話聞かされてるんやで、俺。
少しは働いてもらわんと、割に合わん 」
「 それとこれとは話が別やんか! 」
「 望、毎日会っとるやん。よお飽きひんな 」
「 そんなん飽きるわけなくない?最近ずっと幸せやもん 」
「 …………自分、今すぐ鏡見て来 」
あからさまにドン引きしとる流星なんか、
気にならんくらい俺は今幸せに浸ってるんや。
「 今日会えると思う? 」
「 知らん。望次第やそんなん 」
呆れたように正論を吐きながらため息をついたイケメン。
やっぱAさんって流星みたいなんがタイプなんかなぁ………
それはちょっと勘弁して欲しい。俺とは真逆やもん。
「 チューはしたんやろ? 」
「 ………したいとは思ってんねん 」
「 嘘やん、まだなん?
ほんま望のこと好きな女に聞かしてやりたいな。
望がまだほっぺチューしかしたことない童て、」
「 アカン!流星それ完全にアウト!俺無理! 」
「 ええやん別に。
鬱陶しいの居らんくなるしその方楽やろ 」
「 俺のプライドが許さへんねん……… 」
「 ダルいな 」
ダルいとか一番言うたらアカンやつ。
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作者名:むんく 。 | 作成日時:2019年8月15日 15時