. ページ30
.
Kotaki side
人生で2度目の光景。
顔を赤らめるAさんを上から見下ろす。
…………この人、どの角度から見ても可愛いねんけど意味分からんムカつく。
唯一この前とちゃうんは、
Aさんにちゃんと意識があること。
でも今日はちゃう。
パッチリとした瞳は俺を捕えず横に逸らして火照った頬を隠すように腕を覆いかぶせる。逆効果やてそれは。
そんなAさんをいじめたい衝動に駆られた俺はその手を取った。
「 こっち向ーいて 」
『 むりむりむり 』
「 なんで? 」
Aさん思ってたより揶揄いがいがあるから
ちょっとふざけて聞いてみた。
ほんの好奇心で。
『 小瀧くん、カッコイイねんもん………
申し訳なくて直視、出来ひん……というか何と言うか、 』
言い終わった後、行くとこまで赤く染め上がった顔と熱を帯びた瞳がやっと俺の方に向いて視線が合う。
え、なんなんこの人確信犯??
俺もあざとい方やと思うけどここまでえげつないのしんどすぎんねんけど。
俺、死ぬんか???いや今なら死んでもいいよ。
「 は〜〜〜っ
ほんっまに!想像の5億倍可愛ええ人で安心した 」
『 ………そんなん言うてもなんも出んよ? 』
「 別に何も求めてへんもーん。
気持ちだけ受け取って欲しいな 」
『 こんな状況で言わんといて…… 』
差し伸ばした俺の手を取って起き上がるAさん。
やっと触れれた。
俺は、まだ熱が冷めていないAさんの耳に囁く。
「 でも、俺の事ちゃんと見てくれへんと拗ねる 」
『 っ努力はします 』
.
1839人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:むんく 。 | 作成日時:2019年8月15日 15時