ぼくのだいすきなおねえさん【桃】 (ページ28)

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ドキドキページ28

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自分の部屋の前に着くなり、
今更酔いが回ってきたんか少し頭がクラクラし始める。

「この部屋で合ってます？」

『ん、ありがとう』

「じゃあ、ゆっくり休んでくださいね」

そう言って私を玄関に下ろし、
おやすみなさいと残した彼の手を取った。

「え、」

え、何してるん私。

「どうしました？」

『あ、いや、
………折角送ってもらったから１杯どうかな、的な？』

「嬉しいけど俺未成年やで？」

『 ……そうやったね』

あまりに大人びてるから高校生ってこと忘れてた。
…………てか、それ以前の問題やろ。わたしのアホ！！

「まぁ、折角Aさんに誘ってもらえたんでお言葉に甘えますね」

上目遣い可愛かったし、と爆弾を落として私の部屋に上がる彼はどうやら女の子の喜ばせ方を分かっているみたいだ。

………こりゃモテる。

『何飲む？オレンジジュースならあるけど』

「 Aさんの匂い～」

私の部屋を見渡してそんなことを言う彼は私の話なんか聞く気無し。
部屋片しといて良かった。いつもはもっと足の踏み場も無いくらい散らかってんで。騙されたらあかん。

「あ、シャワー借りてもいいですか？
今日部活で汗かいてもて汚いんで…… 」

『え、あ、もちろん！どうぞどうぞ』

…………なんでこんな緊張してるんや私。

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