プール監視員 ページ3
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『 バイト？ 』
「 一緒にやろや 」
大毅に持ちかけられた話は、
近所の小学校のプール監視員のバイトをしないかという話。
確かに最近お小遣いだけじゃ足りひんなとか思ってたんよ。
…………たかがバイトやし。
そんな軽いノリで承諾した。
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そして、私たちの高校もついに夏休みに。
今年の夏こそはいい出会いが……あるとええな。
「 なにボケっとしとんねん。はよ運べや 」
今日はプール監視員バイト初日。
大毅とも一緒やし、特に問題もなく出来そうだ。
「 それでは、子供達の安全第一で頑張ってくださいね 」
「「はい！よろしくお願いします」」
…………なんて、校長先生にはそう言ったものの。
そう簡単なバイトやなかった。
『 死ぬほど暑い 』
ジリジリと照りつける太陽は容赦なく私達を襲う。
絶対アカンで。
子供も熱中症なるやろがこんなん。
「 流石に死にゃせんから大丈夫や 」
冷静なツッコミをかましてくる大毅も流石にこの猛暑に耐えきれないのか、眉間にシワを寄せてパタパタと手で仰いでいる。
折角慌てて化粧したこの顔も、滝のように流れてくる汗で全部落ちそう。
だから夏って嫌いなんよ、わたし。
「 お前なんか今日独り言激しないか？気持ち悪！ 」
サラッと毒を吐く大毅なんか気にもならないくらい、私の頭は暑さでやられていた。
「 はーい！じゃあこのプールカードをあそこに居るお姉さんお兄さんに渡してきてね〜〜！！
じゃ、後はお願いします！ 」
と、子供達が集まるまで居てくれた先生も私たちに任せるだけ任せて職員室に行ってしまう。
冷房ガンガンな所に逃げよった。
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作者名：むんく 。
| 作成日時：2019年8月15日 15時
