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Kotaki side
そのまま頭が回ってへんことをええことに
酔ってるAさんに跨がれば、はだけた服から覗かせるその紐にドキッと胸が高鳴る。
俺かてまだ高校生やもん、しゃあないやん。
顔の横に両手を置けば、Aさんは身を捩り出す。
『 ん、何っ、 』
「 ………なあ、なんで、
あれから来なかったん？約束、したやん 」
『 な、に 』
「 俺、待ってたんですよ。
………またAさんに会えるんやって、何年も待ってたんに、 楽しみにしとったのに、 」
……………あの夏から、1度もAさんは会いに来てくれへんかった。
でも俺は、もう一回だけでも会いたくてたまらへんくて。
そんなことを考える度に想いが募るばかりでどうもできひんかった。
「 そしたら、まだ"だいき"と居るし。
どこまで俺を振り回したら気が済むん 」
ただの自己満足やけど、今はもうこの止まらん口をどうにかしたくて、でもどうにかしようとしたら、また出てくる。
こんなん言いたかった訳ちゃうのに。
『 のん、ちゃん 』
「 っAさん、」
最後の気力を振り絞ったのか下から伸ばした両手で俺の顔を挟んで、ニコッと俺の大好きな顔で笑う。
…………あ、これ、やばい。
堕ちる。
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『 カッコよくなったね 』
散々言われ慣れてきたその一言は、
俺の残り少ない理性なんか簡単にぶっ飛ばした。
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「 …………だいっすきや、Aさんっ、」
もっと、俺に溺れてくれればええのに。
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作者名：むんく 。
| 作成日時：2019年8月15日 15時
