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Kotaki sied
ずっと、ずっと、ずっと、
探しとった。
"この人は俺の運命の人や"
あの日、小一ながらに俺はそう思った。
『 ん、まだ飲む、ちょーだい 』
「 もうやめときません？ 」
『 いーや、飲むもん 』
なんなん、もんって。
可愛すぎひん、あざと。
まあなんでこんなベロベロなんかと言うと、
あの後、食事に行ったらそこで呑んだ1杯のお酒で
Aさんはすぐに酔ってもうて、もう自力じゃ帰れへんくらいふらついとったから、どうしようかと思った俺はこのチャンスを機に自分の家に招き入れた。
こんな風にベロベロに酔って顔真っ赤っかなAさんを見ることが出来るなんてあの時は夢にも思ってへんかったなぁ。
…………ほんまに申し訳ないけどこんなチャンス逃さへん。
「 ちょっと〜？Aさん、酔いすぎですよ 」
『 酔ってへんからァ、普通 』
「 それが普通ちゃうって言うてんねん 」
ぶっちゃけお酒の力にめちゃくちゃ感謝しとる。
Aさんってもっとクールで、面倒見良いイメージがあったから、凄い新鮮っていうか、
可愛い人やなって思った。
未だ酔っているAさんは、缶ビールをテーブルに置いて仰向けでベッドに倒れ込んだ。
いや、分かってんねん、酔ってるから早く寝たい気持ちは分かってんねんけど、
……………なんかもう誘ってるようにしか見えへん。
俺がゆっくり手を付けばギシッと軋むベッドの上で唸るAさんがこんなにも近くに居る。
「 あかんなぁ、」
俺、ずっと、我慢してきたんですから、
「 Aさん、」
＿＿＿＿＿＿＿奪っていいですか？
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作者名：むんく 。
| 作成日時：2019年8月15日 15時
