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動き始めた戦い ページ41







「ありがとうございました!!」




私はお客さんが帰ったところの席を布巾で拭く。
何気ないいつもの仕事。いつもと変わりない。




はずだった。




急に私は目の前が見えなくなった。




もちろん"いきなり失明してしまって…"なんてことはない。(そんなぶっ飛んだ小説ではないです。)
誰かに後ろから目を塞がれたのだった。




「誰ですか…?」



?「誰でしょうか?」




その声は…



「テテじゃん…ちょっと目開けさせてよ!!」



テテはなかなか目を隠している手を離してくれない。




TH「焦るなって。
 



  ねぇ。賭けしようよ。」




「え?」



急に何よ…。




TH「俺は、Aはきっと俺が手を離して後ろを振り返った時、
  絶対に"テテどうしたの?"って言うのに賭ける。
 



  もしAが言わなかったら、俺は…んー
  今度は俺がアイスでも奢るよ。




  でももし、俺が勝ったら…
  俺をここで働かせて?」




「意味分かんない…」




私が言うとテテは手を離した。




こんな意味の分からない賭け。テテが負けるに決まってるじゃん。
私はそう思って後ろを振り返った。




そして




「…テテどうしたの?」




と言った。

▽→←▽



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作者名:へばるぎ。 | 作成日時:2017年7月23日 0時

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