Sea is him…? ~BTS's Summer vacation~ (ページ35)

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「でもどんなに頑張っても親は相手にしてくれなかった。」

TH「…A。」

テテが深刻そうな顔で私を見つめてくる。
私は今、どんな顔をしているんだろう。

きっと酷い顔をしてるんだろうな。
私は微笑んだ。

「本当はこんな年にまでなって
　夏休みにこの島に来る必要はないんだ。

　でもここに来れば私に優しく接してくれる人たちがいるから。
　テテもその1人だよ？
　きっと私は誰かに必要とされたいの。」

私はテテの目を見つめる。

「星って何で綺麗なんだと思う？」

TH「星？」

「星は周りが暗いからこそ輝くの。
　昼間に光を放ったってそこまで目立たない。

　テテは"都会のほうが楽しくてキラキラしてて絶対良い"って言ったよね？
　きっと都会がキラキラしてるのも闇があるからだよ。

　きっと私はその闇に埋もれてる。

　都会は時の流れも早い。みんな急いでるの。
　だから気付いたときには私は置いていかれてる。」

TH「…っ」

テテは何か言いたげだけど
なかなか声が出ない。

「同じものでも視点が変われば全然違うんだよ。
　私は穏やかなこの島が好きだな。」

TH「そっか…」

テテがやっと口を開いた。