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島に来る理由 ページ34
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TH「島に来る理由…？」
テテが首を傾げる。
「正確には私が"1人"で毎年この島に来る理由かな？
だってテテ、私の両親見たことないでしょう？」
TH「…確かに。」
だって私、この島に両親と来たことないもの。
小さくて１人でフェリーに乗れないときは
おばあちゃんが私のところまで迎えに来てくれた。
「私の親、共働きでさ。
いつも私のこと、ほったらかしにしてたの。
でもさすがに夏休みくらいは…って
おばあちゃんとおじいちゃんのいる島に行かせることにしたみたい。
それでみんなと出会った。」
テテにグクにジミン。
「自分で言うのもあれだけど
テテ、私が頭良いの知ってるよね？」
TH「うん。いつも宿題教えてくれたよね。」
私はグクの先生だけでなく
テテやジミンの先生もしていた。
「でも私って最初から頭が良かったわけじゃないんだよ？」
TH「え？」
「どうしても親にかまってもらいたくて…
テストで100点とればいいかな？
コンクールとかで賞をとればいいのかな？とか考えて。
最後の最後まで体育は攻略できなかったけど…
でもどんなに頑張っても親は相手にしてくれなかった。」
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作者名：へばるぎ。
| 作成日時：2017年7月23日 0時
