Sea is him…? ~BTS's Summer vacation~ (ページ3)

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夏休み初日の早朝。

私はキャリーケースを持って玄関に向かう。

「行ってきます。」

私がそう言っても返事はない。
今この家にいるのは私だけだから当たり前なんだけれど。

きっとお母さんは朝早くから家を出てて
お父さんは徹夜で帰ってきてないんだろうな。

私はそう思いながら
玄関のドアを開けて外に出た。

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お昼頃。
私は海の上にいた。

正確にはフェリーに乗ってたってことなんだけどね。

例の"島"に行く手段はこの1日一本しか出てないフェリーだけ。
最近は結構海に遊びに行く人も多くて、それなりに混雑している。

「海だねぇ。」

私は船内から出て外に来た。

海の独特の香り。
私は嫌いじゃない。むしろ好き。

『キャハハ～海だ～』

『こら！！走り回らないの！！』

視線を声のほうに移すと親子がいた。

そういえば、私はこのフェリーに親と乗ったことがないなと思った。
私はいつも１人だった。

「あとどれくらいで着くかな…。」

島に着くのが待ち遠しい。

＿唯一私が誰かと笑える場所。