嘘だよ。 #CY (ページ32)

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Another lie 1 ページ32

BH side

・

Aちゃんがチャニョルの元を訪ねたあの日から数日が立ち、
チャニョルはさらに具合を悪くした。

手術が何とか成功して一命は取り留めたものの
意識がほぼない状態が続いた。

それでも俺とAちゃんは
毎日バイト終わりにお見舞いに行った。

いつしかそれは日課となり
帰りは俺がAちゃんを家まで送るのも習慣になっていた。

そんなある日。

「ベク君…。」

BH「ん？」

「ベク君、もう医者になるのは諦めたの…？」

俺の小さい頃からの夢。
それはチャニョルの病気を治せる医者になること。

BH「何で？」

「まだ間に合うと思うんだ。
　きっとチャニョルもベク君に助けてもらうために
　何とか命を繋いでるんだと思うんだ…

　あっ、ごめんね。
　私は何もできないくせにいろいろ押しつけて…。」

彼女は悲しげな顔をする。

BH「俺は諦めてないよ。」

「え？」

彼女の顔が少し明るくなる。

BH「きっと助けるよ。チャニョルのこと。」

俺はそう言ってAちゃんのことを抱きしめた。

俺の夢はチャニョルの病気を治せる医者になること。

そして今は

＿＿Aちゃんの笑顔を取り戻すこと。も夢だ。