嘘だよ。 #CY (ページ4)

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LIE 4 ページ4

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時が経ち、
俺は桜道を真新しい制服で歩く。

ブルブルとポケットに入れたスマホが揺れる。
俺はスマホを取り出す。ベクからの電話だ。

CY「もしもし。
　そっちは北高に着いた？」

BH「おー。もう正門の前まで来た。
　お前は？南高着いた？」

CY「もうすぐ着くよ。」

今日から俺は南高生だ。
中3の頃から急激に体調が良くなったのだ。

CY「俺もベクちゃんと同じ高校が良かった…」

俺がワガママを言うと

BH「もう！！そんなこと言わないの！！
　そういえば北高と南高って他の高校と比べて生徒が少ないから
　体育祭も合同だったりするしさ？？

　チャニョルは無駄に優しいし無駄にうるさいし無駄にデカイから
　すぐにクラスの人気者だって！！ね？」

とベクは言う。
優しいっというのは褒め言葉だけど
あとの2つは余計じゃないか？と思ったけど(笑)

CY「ベクも頑張れよ。
　超エリートたちが集まる北高だろ？
　置いてきぼりにされるなよ～」

BH「余計なお世話です～」

CY「はぁ！？俺が心配してやってるの…」

俺は言葉が出なくなった。

俺の横に1人の女の子が通ったのだ。
南高の制服を来た女の子が。

彼女は変に化粧で自分を飾ったりしていない。
特別、美少女というわけではないのにとても美しい。
一歩進む度に揺れる綺麗な黒い髪に目を奪われる。

BH「…ニョル…チャニョル！？」

ベクの声で我に返った。

CY「あぁ。ごめん。

　何だか楽しくなりそうだよ。高校生活。」

＿本来なら過ごすことができなかったはずの高校生活が今始まる。