嘘だよ。 #CY (ページ12)

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LIE 12 ページ12

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俺とAちゃんが付き合っていると知った人たちはみんな驚いた。

俺とAちゃんはあまりに違いすぎたから。

それでも俺たちは自然に呼び捨てで呼ぶようになって距離が縮まり、
特に喧嘩をしたりすることもなく楽しく過ごしていた。

きっとこれからもそうであったはずなのに…。

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高2の夏。

俺は体調を崩して倒れた。
そして救急車で運ばれた。

そこで医者に告げられたのは

医者「残念ですが余命半年です…。」

今回は子どものときみたいに親は隠さなかった。
いや、隠せなかった。医者が俺のベッドの前に立って言ったのだから。

病室にいた母さんは泣き崩れた。
父さんも言葉を失う。

今まで"高校生で死ぬ"と言われてたものが
"あと半年で死ぬ"となったら急に現実味が出てきた。

あと半年。
2月くらいだろうか。

その時、今まで自分のことばかり考えていたが
急にAのことを思い出した。

俺は知ってたはずだ。この結末を。
あぁ。ついにこの時が来てしまった。
いつかは来ると思ってたけど、本当に来たんだ。

俺がAに最期にできることは…

＿俺を忘れさせること。そしてAを守ってくれる人を探すこと。