嘘だよ。 #CY (ページ11)

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LIE 11 ページ11

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「チャニョル君はいつも周りの人を笑顔にしていて本当にすごいと思う。
　チャニョル君のことが嫌いな人がこの世にいないんじゃないかってくらい。

　私にはない不思議な力を持っているチャニョル君がとても輝いていて。
　気がついたら好きになってたんです。」

Aちゃんが俺のことをべた褒めする。

CY「…」

これは夢なのか？
俺は言葉が出ない。

「あ…ごめんなさい。
　今日初めて話した人にそんなこと言われても困りますよね…

　返事とかいらないから…これからも好きでいさせてください。」

俺は、もうすぐ消える。
本当なら、Aちゃんのためにこれは聞かなかったことにするべきだ。

でも俺は自分の欲を抑えられなかった。

CY「付き合えばいいじゃん。」

「え？」

CY「好きなら付き合えばいいんじゃない？」

俺は自分でも予想外の言葉を発した。

ただ運命の人だって感じてたから。

俺は慌てて続ける。

CY「Aさんだって俺にないものを持っているよ。

　俺、Aさんのことをもっと知りたい。
　だから付き合おう？」

「本当に？」

CY「やっと見つけた。
　ピンとくる相手を。」

俺は恥ずかしくなった。
何、変なことばっかり言ってるんだ俺！！

CY「変かな。
　つい数十分前に初めて話した人と付き合うのって？」

俺は首をかしげる。

「私でよければお願いします。」

Aちゃんがそう言った瞬間に抱きしめた。

CY「ん～。やっぱりしっくりくる。」

初めて家族やベク以外の人としたハグ。

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これが正反対の俺たちの
変わった付き合い始めた瞬間だった。