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JN side









SY「ちょっとジナ飲み過ぎじゃない?」



JN「別に…」



俺はソヨンを家に入れてから
ワインを飲んでいた。



このワインは、Aと暮らしてたときに
"高そうなワインを家に1本くらい置いてたらカッコいいよね"という
幼稚な理由で買ったもの。それが残ってたら開けて飲んだ。
本来ならソヨンじゃなくて、Aと飲んでるはずだったのに。



「これ相当、キツイやつじゃない?」



JN「ソヨナ……」



SY「あー、そうやって急に甘い声出すー!!
  酔うと可愛い子ぶるのジナの酒癖だよ?
  もう完全に酔ってるじゃん……」



そこまでお酒に弱くはない俺。
多分、相当飲んでしまった気がする。



何だか止められなくなって
俺は勢いでソヨンのことをお姫様だっこして
ベッドの上に放り投げた。



SY「…ジナ?」



俺はソヨンに跨がるようになる。
俺はソヨンの頬を触った。



JN「ソヨナ…こういうの望んでたんだろ?」



SY「……」



ソヨンは何も言わずに頷く。
あぁ、こうやってAの記憶を塗り変えればAのことを忘れられるかな。



そして俺はソヨンの唇に自分の唇を重ねようとした








その時。
脳裏に浮かんできたのは



"初めてだった?"
"うん。ソクジナは?"
"俺も初めて。"
"ふふ。くすぐったいね。"



初めてAと唇を重ねた日のこと。



"ソクジナの下手くそ!!"
"Aだって初めてのくせに〜"


初めての深いキス。



"初めてが俺でいいの?"
"…うん。逆にソクジナ以外考えられない。"
"そんなこと言われたら歯止めが効かないって。
…優しくするから。"



そして初めて1つになった夜のこと。



いろんな思い出がスライドショーのように流れる。



SY「ジナ…?」



ソヨンに名前を呼ばれて我に返る。



SY「泣いてる。
  ジナ、酔いすぎだよ。」



ソヨンが俺の目の下を指で拭く。



どうやら俺の目からは無意識に涙が出ていたようだ。




JN「ごめん。ソヨン。
  今日は、もう帰ってくれない?」



SY「え?」



JN「頭を冷やしたい。」



俺は馬鹿だ。



どう足掻いたって
Aのことを忘れられるはずがないのに。

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作者名:へばるぎ。 | 作成日時:2017年12月3日 0時

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