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私は言葉を失った。
全てソクジン先輩には、お見通しだった。
「………何で…」
JN「1つ目のジェットコースターに乗ったときに薄々気づいてた。
僕、意地悪してたんだ。いつになったら、Aちゃんが本当のこと言うかなって。
でも最後まで我慢してたね。
まあ、僕たち"契約カップル"だしね(笑)」
「…違う!!!!」
ソクジン先輩にとって"我慢"することが"契約カップル"で
"本当のことを言う"ことが本物のカップルだったとしたら
それは誤解だ。
私は本当にソクジン先輩のことが好きだからこそ、"我慢"してきたのだから。
JN「何が違うの?
それにね。本当に僕が意地悪なのは
僕もジェットコースターが苦手っていうこと。」
「……え?」
私のことを試すために
わざわざ苦手なジェットコースターに乗ってたってこと?
JN「本当に僕、可笑しいでしょ?
でもこうでもしないと言い出せそうになかったから……
Aちゃん?」
私はその空気感で
ソクジン先輩が何が言いたいのかを察した。
私は胸が潰されていく。
JN「Aちゃん、そんなに無理しなくていいよ。
手を繋いだり、隣に座ったり、我慢も。
だからもう、
僕たち契約カップル辞めようか?」
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作者名:へばるぎ。 | 作成日時:2017年12月3日 0時